力の腐蝕

□Wデートと観覧車
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スカーに手を引かれながら俺は遊園地を回る事に、勿論万太郎の手はケビン。

万太郎と一緒に苦笑いしながらこのデートを企んだ2人に付いていく。



『しかし平日で人少なくって良かった…。』



こんな所を見られたら俺泣くぞ?っていうか錆びる自信がある。

スカーが口を開く。



「ジェットコースターに乗るか!」

「賛成!僕も乗りたい!」

「万太郎が乗りたいなら。」

「…。」



ガキだ…って呟きかけた、まぁ別に断る理由も無かったので一緒に乗る事に。

でも後悔はその後にやってきた。










間、そんな言葉が似合いそうなその間で俺は出そうで出ない言葉をやっと吐き出した。



「こっ……怖…!;」



グルグルと周り、洞窟に入ったり…周りに炎やら水やら噴出し…。

そして終了する頃には真っ白に燃え尽きた、もうこれ虐めか?と思いながら泣きそうになった。



「あ、あんな物で怖いなんて言ってる場合じゃないぜ?;」

「お前も怖がってたのによく言える。」



スカーが冷や汗かきながらいう…そしてケビンのツッコミ、そんなスカーを軽くど突いた。

ムッとした顔で見られた、だけど嘘をつくなと俺が見たら眼をそらされた。



「僕は少しも怖くなかったもんねー!」



万太郎が声を上げていう、真っ青になっておきながら何を言うか。

でもそれを見逃さずケビンが言う。



「万太郎、次は2人でお化け屋敷に行かないか?」

「え!?;」

「少しも怖くなかったんだろ?なら大丈夫だろう。」

「ま、ちょっと待ったぁ!!」



墓穴掘ったな、とか思った…するとスカーが俺に小声で言った。



「じゃあ此処からは別行動だな。」

「良いのか?万太郎に悪い気もするんだが。」

「良いんだよ、それにケビンも《2人》でって言ってただろ?」



まぁ、確かに。

そうと決まれば急げとスカーに手を引かれて気付かれないよう消える俺たち。



「イベントでも見に行くか?」



スカーに案内のしおりを見せられる。

丁度イベントがあるらしい、後10分ほどで始まる。



「…子供向けをか?」

「大人も意外に熱くなれるらしいぞ?」

「じゃあ、試しに見に行ってみるか。」



足をイベント広場の方向に向けた。




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