力の腐蝕

□Wデートと観覧車
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まぁまぁと引っ張られ時間が経つにつれて俺は諦めた…そして万太郎に。



「ケビンと付き合ってるのか?」



と聞いた、答えは…NO。



「一方的に言われたの、好きだぁ!とかどうとか。」

「…。」

「デッドは?」

「…あぁ、何て言うか…。」



俺が折れた…感じか。

嫌いじゃないから、頷いて…気付けば好き…とか…?



「まぁ、最初は抵抗あったけど今は普通。」

「ふーん、僕もその内そうなるのかなー…。」

「ならない方がいいと思うが…。」

「だって好きだって言われたらドキドキするし、別に嫌いじゃないけど本当なのか気になるんだもん。」

「…。」



うわー、コイツうぜぇぇぇ。

めっちゃくちゃ愛し合っててうぜぇぇぇぇ。



『いや、気にするな俺…これを普通と思ったら一般人から変人にダイブしてしまう…!』



スカーと付き合ってる時点で一般人じゃないか…っていうか超人だからな、一般人では元々無い。

そして1歩手前で歩くスカーとケビンの会話を聞く。



「スカー、遊園地にでも行ってみるか?」

「観覧車でグフフ…か?ケビン。」

「キメェよ。」



嘘だって、とかケビンに言ったスカーは歩く速度を落として俺の肩に手をかけた…な?と聞いてくるスカーに知るか、と思って無視する。

そしてそれが気に食わないのか、いつもの言葉を言う。



「キスするぞ。」

「煤I!」



ゾワ、と無い鳥肌の変わりに錆でも付いたであろう感覚に襲われた。

嫌だ…これと居るの。(これ=スカー



「まぁつーことで遊園地行こうぜ、ケビン。」

「僕も行きたい!」

「…分かった。」

「良いよな、デッド。」

「ン。」



決まりだ!とスカーはそう言った後、俺の腕を掴んできた。

まぁ…こういう所は嫌いじゃないからこうやって承諾してしまうのだが。




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