力の腐蝕

□素直を隠す
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今度の日曜にデートをしようと約束した…俺でも信じられない結果だ、アイツのデートにOKしたのだから。

いや、デートじゃない…遊ぶんだ、2人だけで遊ぶんだ!デートじゃないんだ!



『逃げてる?いや、本当の事だ!』



デートは恋人同士のするものなんだからな!










『どうしようやっぱり止めたい。』



今更だけども、だけど凄い後悔が襲う。



「何縮こまってんだ?」

「買Oギ!?」

「何だよ、そろそろ行くぞ?飯食って遊ぼうぜ。」



折角のデートなんだからな!とスカーがやってきた、どうしよう凄い怖い。

でも思ったより表情は穏やかだ、ちょっとだがホッとした。



「さ!行こうぜ。」

「あぁ…うん。」



ただ付いて行く、殆んど任せた。

たまに聞かれる事に答えてまた付いて行く。



「…デッド?」

「…ン、何だ?」

「やっぱり俺とじゃつまらないか?」

「いや…そう言うわけじゃないが…。」



正直さっきから充実してる、ポンポンとさっきから欲しい物を渡されるから。

それに楽しいと思えることもある、このスカーと楽しいって思えるとは思わなかった。



「まぁ俺はしつこいとか言われて嫌われてるし…しょうがねぇか。」

「別に…嫌いじゃない、ただしつこいから苦手なだけだ。」

「…ゴメン。」

「楽しい気分なのに謝るのもどうかと思うぞ。」



本音が出た、ハッとした時にはもう遅く…抱き付かれた。



「離せ!!」

「お前やっぱ大好き、本当に好きだ…!!」

「そう何度も言われて信じられるか!」

「嘘だと言ったら嘘になる。」



いきなりの真顔、俺は怯んだ。

この元悪行超人、本当に嫌いだ。



『嫌い?』



嫌いじゃない、苦手なんだ…冗談じゃないんじゃないと思ってしまうから。



「気が変わった、お前と付き合ってやる。」

「煤I!」

「…自分に嘘を付きたくなくなった。」




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