力の腐蝕

□Wデートと観覧車
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ある日…ちょっとした時間が空いた。

スカーにデートしようと言われた事もあり、電話で連絡を取った。



《あぁ、空いてるぜ。》

「じゃあいつもの所で。」

《了解。》



いつもの会話、デートの約束はこんな感じで済まされる。

部屋を出て約束の場所へ行く、今日は…。










「よう、今日は何処に行く?動物園にでも行ってみるか?」

「お前となら何処でもいい。」

「…今ジーンと来た…。」

「あーはいはい。」



とりあえず何処か行こうかと歩き始める一歩を踏んだ時。

ばったりと出会った、誰にって?何か見たことあるのある2人。



「あ!デッドにスカー!?;」

「…お前ら、何してるんだ?」

「「いやいやいやいや。」」



万太郎とケビン、いやいや何してるんだってこっちのセリフなんだが。



「嘘だ、実は仕組まれたことなんだ。」

「そう!仕組んだのだ!」



ケビンとスカーが肩を組んで言う。

俺はそれにハ!?と声を荒げて言った。



「仕組んだって何をだよ!?」

「「Wデート。」」



ケビンとスカーが声を合わせて言った言葉、それに今度は俺と万太郎はゲェー!!と声を合わせて言った。

何だか…泣きたくなって来た。



『何が悲しくて男4人で出かけなきゃならないんだ…。』



何がWデートだぁぁぁ!!!




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