力の腐蝕

□何かが芽生えるその前に。
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「此処…何処ぉぉぉ!?



叫んだ声を森が吸い込んだ、万太郎は何でこんなところにと怒っていた。

俺だって怒りたい、ダディは何のためにこんなことを…。



「ケビン!」

「あ?」

「早く帰ろうよ!ボク此処にずっと居るの嫌だよ!?」



ちょっと落ち着け、と止めて記憶を遡ること数時間前。(少なくとも12時間経っているが










「起きろケビン!トレーニングだ!」



いつものようにクロエに起こされ、目覚めると。

…あれ?クロエ?



「今日はこの私がコーチしてやるぞ☆」

「何で居るんだよクソ親父!」



朝一番で大声をあげる、何でアンタが此処に!?



「クロエ(ウォーズ)には今日は休んでもらった!今日は私がお前の先生d「帰れ!」



枕を投げるとHAHAHAとまさに外人って感じの笑い声で枕を本気で投げ返してきた。



「グォ!」

「父に向かってのその反抗、今ならタワーブリッジで背骨を折るだけで許してやろう。」

「許されたって俺は許さねぇ!!クロエの方がずっとマシだ!!」

「ほう、では私とクロエでは何が違うというのだ?」

「え?何って…下半身とか?



いいよな、クロエの下半身。

ダディにそう言えば…。



「私だって負けていないぞ!!」

「脱ぐな!変態ダディ!!」

「お前…っ!父に向かって変態だと…!?クロエと私は何が違うのだ!?」

「状態だよ!!」



出すな!物を!!

そういってしぶしぶ穿くダディ、いやしぶしぶ穿く理由が分からねぇ…。



『マミィ…何でこの変態紳士と結婚したんだ…。』

「愛し合ってたからだ!」

「心を読むなよ!」



まぁいい、とダディは話を変えた。



「お前、万太郎君と仲が良かっただろう?」

「ハ?」



何故急に万太郎?まぁ確かによく遊びに行くし、ゲームやったり菓子買ってやったり…。



「そこでだ!!」



どっかで見たことのあるポーズを取るダディ…あージョジョ立ちだっけか、まぁそんなの。



「少しの間山篭りしてみないかね!!」

「……いや、訳分からないんだg「そぉい!!」



両肘で顎を突かれて意識が飛んだ。

で、気付けば…。




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