力の腐蝕
□食事からの進級
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アイツに噛み付かれて、そして血を抜かれる。
でも全部じゃない、いつも少しだけ吸われるだけ。
「何で吸い尽かさない?」
「…別に、お前はわらわの食事だから…としか。」
それだけだと言われて、俺はふーんと服を着直す。
服を着直そうとしたらまだ着るな、と止められた。
「まだ血が出てる、汚れるぞ。」
「構わない。」
服を着て立つ、少しふら付いたが歩けない度ではない。
「まだ立たない方がいいぞ。」
「…寝る。」
今は夜、俺は寝室に向かうことにした…。
俺はアイツの言う所の飯、さっきのは夕食という事になる。
『…あぁ、それだけなんだな。』
寝室に入る、扉を閉めてベットに倒れる。
ボソリと言葉が出た。
「俺はただの飯かよ。」
本音だ、だって俺はカーメンが好きで此処に置いている。
でもアイツは俺を飯だって言う…それじゃあ何か納得行かない、だからボソリと一言出たんだ。
『全く…血なら他の奴からとっても良いんじゃないのかよ…。』
食事なら、だけど。
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