力の腐蝕
□何かが芽生えるその前に。
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もじもじと、万太郎が言った一言。
《一緒に寝ない?》
鼻血噴くかと思った。
いや俺はダディみたいな変態じゃない、変態じゃないんだ。
『そう俺は変態じゃない、やましい事なんて無い!』
自分の中で格闘する、何がって…押すか押さないk……。
自分で自分を殴った。
「狽、わぁ!?何してるのケビン!!?」
「いや、凄い俺の中で色々な物が…。」
「…。」
引くって言うか…何というか…冷たい目で見られた。
って、気がした。
「あー…やっぱり部屋戻るな。」
「え…でも…!」
「…襲ったりしたらお前平気で居られるか?」
「!?」
ほらな、ほらな!だから言いたくなかったんだよ!
邪心たらたらの俺は1人部屋で壁に頭突きしまくっていればいいんだよな!
「…何考えてるのか分からなくは無いけど、でも僕なんかに手出すとは思わないし。」
「…。」
「ただの友達でしょ?」
「…いやあの「ただの友達だよね?」
「…ハイ。」
「よし、じゃあ寝よー!」
俺に服を着て来いと言った万太郎は、ベットでゴロゴロと転がっていた。
俺は服を着ながら思った。
『…自重…。』
出来ない、かなぁ…。
万太郎の寝る…いや、俺もその部屋なのだが。
_部屋に入ると、万太郎にシーツで包まれ掴まった。
(放置プレイも悪くない)
(いや俺は変態ではない、ダディじゃない)
(でも……そうかもしれないんだろうな、めちゃくちゃ認めたくないけど)
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