CANTARE§ANGELA・文
□じゅうご
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リョーマと謙也の試合を見ている優良。
彼らが楽しそうに試合をしているのでなんだから自分もしたくなってしまった。
しかし今はマネージャーという立場。
彼らをサポートしなくてはならない。
跡部に頼めばその辺は何とかしてくれそうだが桜乃と朋香に迷惑はかけられない。
跡部やリョーマに合宿から帰ったらテニスに付き合ってもらおうと思い、その場を後にする。
『よし、これであとは干すだけ!』
ドリンクを一旦冷蔵庫に入れ、洗濯機の場所へ向かう。
因みに桜乃はスコアをとり、朋香は咲乃の手伝いをしながらボール拾いをしていた。
そこは普通テニス経験者の優良がやるべきなのだろうが、洗濯など桜乃達には出来ないので、そういう分担になっている。
「あ、いた!」
『ん?』
声のする方を振り返ると先ほど試合を終えたのだろうリョーマがいた。
『リョーマ?どうしたの?』
「景吾さんが呼んでる」
『景吾が?ん、分かった。今行く』
先に行っててと言うが待ってると言うので、一緒に行くことに。
『景吾!』
「来たか」
『来たか、じゃないわよ。試合を終えたばかりのリョーマを呼びにこさせるな、全く』
「仕方ねぇだろ、樺地は試合してたんだからよ」
『あんたの頭のなかには自分で行くという発想はないのか』
呆れながらそう言う。
しかし跡部はあーん?と言うだけで自分が行くという発想は無かったようだ。
そのまま呆れていても仕方ないし、彼女にも仕事があるので要件を聞くことに。
『で、私を呼んだ理由は?』
「あぁ…」
次の瞬間、彼から出た言葉にビックリした。
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