トレスボックス・文
□第22話
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4月8日 終業式
3年生になった。
今年は私も、香耶も真城も高木も同じクラスになった。
私は真城の前の席。
香耶は真城の後ろ。
真城は「最悪このまま・・・」とか何とか言っている。
香耶は学校指定のバッグで真城を殴った。
「つーか、高2から高3で暮らす替えする高校って珍しいって皆文句言ってたけど」
『確か、1〜3組が進学希望で4〜5組がその他だった気がする』
「進路指導やりやすくする学校側も手抜き」
「えっ!?じゃぁ、見吉も進学希望!?」
うわっ、めっちゃ失礼・・・
「希望すんのは自由じゃん。それに、蓮も進学するって言うし・・・」
『とりあえずね。美羅さん達も一応行っとけって言ってたし』
「どこにするか決めたのか?」
『まだ。高木達は?一緒なんでしょ?』
そう聞くと、高木も笑いながら「まだ」と言った。
「サイコー連載始まってからまた体重落ちただろ」
『…!』
「体重計乗るのも面倒くさい。確かにズボンは緩くなった」
『自分の体調管理はきちんとやんなよ。じゃないと痛い目見るよ』
「分かってるよ」
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