long青エク

□再会・事実
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「―血―――」















あたしは…
……。






どうすれば良いのか
わかりません。

















――数十秒前――
















あたしは、竜士くんが心配で…


しえみには"隣の部屋にいる"と聞いただけで、右隣の部屋か左隣の部屋かまではきかなかった…















――ガチャ――



「竜士く‥‥…――!!!!!!!」







あたしが、扉を開けると



そこは…












「血………」









部屋一面に、血が散っていた。















なに……これ








「血………((怖い!どうすれば!誰か!!!!!))」





あたしが恐怖で今にも叫びそうになっていると

















ガバッ――




「んッ!!!!」

誰かに口を塞がれてしまった。











「んーッ!んーんー!」




?『静かにし―ゲホッ―ゲホッ――』









「プハッ!!誰?!――!!」

あたしが、口を塞いでいた人をみると―










?『ゲホ――ガハ――ッ―』


眼帯…


てかこの人、口から




「血が…!!!!!だ…大丈夫ですか?…」









?『私の事は…誰にも…言うな……』






「えっ?…ちょ!!!」



そういうと
眼帯の男の人は、あたしの方へ倒れ込んできた









ドスン――







「こ…コレは…流石に……やば……重…い……」






あたしは、咄嗟にしえみに貰った紙に眼帯の男の人の血をつけた。











「えっと…喚ぶって何て喚んだんだっけ……???????









アイン?アイス??







どうしよう……





呪文…忘れた……………












こうなったら……






「いでよ!!…き…キング…―////((自分で言ってて恥ずかしい))」











すると…












ポワン――








「嘘!!キング?!」






〔ガウ!!〕









「………」






〔ガウ?〕





「…………………」










〔ガウガウ?〕







「………だ……」



〔ガ…〕









「誰っ?!…てか臭!!温泉のにおいキツすぎ!!!!!!






〔ガーウ!!









「本当にキング…?」





キング?〔ガウッ!!〕









「い…いっか………あのね?キング!この人の血を止血できる?






キング〔ガウ!!!((キラ))〕








「本当に?!…じゃあ頼んだ!!」


キング〔ガウッ!!!!!!!!〕























「よし!!部屋のお掃除終わった!!キングー?眼帯さんは、大丈夫?」




キング〔ガウ!!〕



「よかった…ん……よく見たらこの人………」



キング〔ガウ…?((首傾げ〕











「か…かっこいい!!」

あたしが、眼帯さんの顔を覗き込んでいると












眼帯さん『………。』




「わ!!!








眼帯さん『…これは……』


「え?!あの…いまのは、見とれてたのでは無くですね!!あの…」



眼帯さん『これは、誰の使い魔だ』







眼帯さんが指す方をみてみると…





キング〔ガウ?〕














「へッ?…あ、あたしの使い魔?です…」






眼帯さん『召喚のやり方は、どうした。』



「この紙で…って!!!」











――ビリッ――



キング〔ガウガッ?!


―――ポフンッ――







眼帯さんは、いきなりあたしから紙を奪い取りそれを破り捨てた。











「キング!!





眼帯さん『この紙で、もう一度喚んでみろ。』





そう言って眼帯さんが、さっき破った紙とまったく同じ紙を、あたしに差し出した。









「なんで…同じ物……」






眼帯さん『あれは、私が描いたものだ…。』











「え…?……あれ?…しえみに貰ったのに…?って事は…?は…?…どういう事だ?ん?」






眼帯さん『いいから先ずは喚んでみろ。』







「あ、はい…







えーと……

















…………。

















ちょっと待て〜?!





喚ぶって事は……


あの呪文をまた言わなければ駄目って事?!


無理無理無理無理!!
こんな、かっこいい人の前で?!



"いでよ!キング!!"って…?









無理でしょー?!










どうしよう

















あたしが焦っていると…









眼帯さん『まだか?』




「いや…あの………」



眼帯さん『ん?』



クソ!こうなったら、やってやる!!


運命何てクソくらえだっ←!?




あたしは、紙に自分の血を付けて…



「キング…出て来て〜?((お願い!!))」









――ポワン――






「よっしゃ!!……って…あれ?!






キング〔ガウ!!〕








出て来たキングは…

















「ピンク色に戻ってる!!」




キング〔ガウ〜!!((嬉しい))〕








眼帯さん『まさか…な。』



「あれ?さっきと呪文が違うからかな…?」








眼帯さん『…怪我の処置……感謝する…』



「あの…まだ動かない方が…」



眼帯さん『大丈夫だ。…失礼する…』






そう言って眼帯さんは、出て行ってしまった。












「キング…?」



キング〔ガウ!!!〕





「やばい…眠…」

バタッ――





キング〔ガウ!!ガウガウガー!!〕







メフィスト『全く…。無茶するからですよ。』


キング〔ガウ!?



メフィスト『安心しろ。お前の主人は私が丁重に扱う、戻っていい。』


キンク〔……ガウ〕





メフィスト『やれやれ…』
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