本
□願ったこと
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HELLSING 若ウォルター ほの甘
「ウォルター、今日もいい天気ね」
「そうだね。今日のモーニングティーはアールグレイにでもするかい?」
「……それ、わたしがアップルティー好きなの知ってて言ってるわよね」
「もちろん」
「……あいかわらずいい具合に根性捻じ曲がっているわね」
「褒め言葉として受け取っておくよ」
「もうなにも言わないわ……それで、いつになったらモーニングティーを淹れてくれるのかしら?」
「急かさなくてもいいじゃないか。すばらしい朝をゆっくりと過ごそうよ」
「アナタ今日、ヘルシング卿と仕事じゃなかったの?朝早く出かけるって、昨夜言ってたじゃない」
「そうだけど、せめて朝はキミと二人っきりで過ごしたい」
「……恥ずかしいことを堂々と言わないでよ……」
「俺の本心なのにな。キミはいつになったら振り向いてくれるのかな?」
「さぁ、それはウォルターの頑張り次第よ」
「それじゃいろいろと頑張ろうか」
「ちょ、ウォルター顔近いんだけど」
「いろいろと頑張ったりとかお仕事前に、充電」
「なにを、ん……」
「…………紅茶、淹れてくるよ」
「…………う、ん(キス、された……)」
願わくば、彼女を守るのが自分でありますように
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時間軸が行方不明