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□だから俺だけを見て
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アメリカエリアの公園に、人が二人いた。
一人は日本人の男の子で、星条旗を模したジャージを着ていた。
もう一人も日本人で、こちらは制服を着た女の子だった。
「一之瀬くん、どうしたの?」
こんな夜中に急に逢いたいなんて。
少女は目の前にいる少年を不思議そうに見つめた。
少年は、足元を見ている。
少女がここについた時から、彼はずっと下を見つめていた。
「ねぇ、聞こえてる?」
この問いかけに、少年は首を微かに縦へ振る。
しかし言葉はない。
様子がおかしい彼を心配し、少女は少年に近づいた。
一歩踏み出した瞬間、少女の身体は前方に勢いよく傾きました。
「わ……っ」
少女はいつの間にか少年の腕の中にいました。
彼女は彼に抱きしめられていたのです。
「……一之瀬くん……?」
突然の出来事に対応できず、少女はただ、少年の名前を呼んで抱きしめられていました。
島の夜は、色濃く更ける。
「I will do my best in the next game.」
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