Novel1

□青空讃歌
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「シズちゃん、授業サボり?」


よく晴れた、来神高校の屋上。

紙パックの苺牛乳を飲んでいる静雄に、臨也が後ろから声を掛けた。
静雄はゆっくりと振り返ると、相手を確認して眉根を寄せた。

「何でノミ蟲が…」

「俺もサボり」

明るく言いながら、臨也は静雄の隣へ腰を下ろした。
静雄は、そんな臨也の行動に目を向けるも、直ぐに正面へ向き直った。

臨也は膝を抱え、下から静雄を覗き込む。
再び表情を顰めた静雄へ、ニマリとした笑顔で尋ねた。

「シズちゃん、ちゃんと授業出なくて大丈夫なの?
頭悪いんだからさ、参加しないと更に馬鹿に磨きが掛かるよ?」

明らかに馬鹿にした口調に怒りを覚える。

「余計なお世話だ」

――しかし、静雄は唸るようにそれだけ呟くと、
牛乳パックを傍らに置いて、仰向けに寝転んだ。



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