Novel1

□※片想いラメンタンド
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池袋最強、と恐れられる、平和島静雄と、肉体的に関係を持ったのは、もう随分前だ。

あの日、思いっきり振り下ろされた拳が後頭部にクリーンヒットして、俺は不覚にも気を失った。
ぶっ飛んだ意識を掴んだ時、下半身への激しい痛みに思わず悲鳴を上げた。
快楽なんてモノはなくて、唯、痛みだけが体中に牙を剥く。

…それでも、
ずっとシズちゃんに想いを寄せていた俺は、酷く嬉しかった。


それからも、シズちゃんと今まで通りに接した結果、
表面上は「嫌い」で通す、セックスフレンドのような関係になった。

欲を感じれば、身体を差し出す。
男娼のようだ、と思えば、結果自傷の笑みを零すしかなかった。




そして今日も、いつものように。




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