Novel2

□※風邪ひきと寂しがり
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「随分、気持ち、良さそうだな…?」

「死ね、っひぁ!、ん…ばかぁ…ァん!」

「死ね?」

「ひっ、あ!や、ぁ…っ、そこ、らめぇ…」

頭がくらくらふわふわ、抵抗することも忘れて、臨也は目の前の静雄の胸に縋りついていやいやをする子供のように首を振った。
静雄はそんな臨也の震える首筋を指先でなぞりながら笑う。

「ダメの反応じゃねぇだろ、それは」

「だっ、て…っあ!でちゃう…っ」

そんなに前立腺ばかり突き上げられたら、出してしまうじゃないか。思考もろくに回っていないのだから、これ以上悦楽に落とされればおかしくなってしまう。自我なんか保っていられる自信がない。
こんなのが看病しに来た奴のすることか、とは思うが、止めようとした静雄の背を押したのは自分だから文句も言えないじゃないか。
…止めてほしくはないけれど。

「じゃあイけよ…っ、俺も限界…」

静雄の律動に合わせてぐちゅぐちゅと淫らな水音が響く。けれど、甘い官能に酔いしれる暇などあるわけがなく。
抜かなくては後が面倒だ。何も考えられない頭にどうにか浮かんだ声に、臨也は静雄の胸を押した。

「ら、め、もぅっ…イッちゃう、ぬいて…っ」

訴えてはみたけれど、火のついた静雄にそんな言葉を聞き入れてもらえるはずがなく。

「誰が外で出すなんて言った?
中に出した時の手前の声、聞きてぇんだよ」

悪戯に笑って見せた静雄に、臨也は思わず胸を甘く締め付けられた。
俺は病人なのに。そんな奴にわざわざ負担をかけようとしているのに。
好きだから、許せてしまうなんて。

静雄の昂りは臨也の奥を穿って、痺れるような甘さが全身を支配する。
白い喉を晒して吐き出した臨也の奥に注がれる熱は、互いの体温のせいか内側から焼け爛れていくようで。
熱い。熱い。熱い。

「ふ、ひっ…ぅ、う…ぁ、ついよぉ…」

弱音を吐くように紡いだ言葉に、静雄はぴたりと止まる。
何事かと滲んだ意識のまま静雄を見やれば。

「……もう一回」

「っ、ふぇえ!?」

…元気すぎるのも、考えものだと思う。



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