Novel2
□※Disease
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「じゃあ、俺の言う通りにお願いしろ」
「…ふ、え?」
言ったかと思えば、静雄は臨也の身体をぐるりと回すと俯せにした。
自らの指が埋まっているのを見られるのが耐えられず指を抜こうとするも、静雄がそれを許さなかった。
「それで腰上げてこっちに顔だけ向けろ。指でちゃんと中を広げて見せろよ、」
「はぁ、何を、」
「それで、言え。淫乱な言葉でおねだりしろ」
拒否したい気持ちは山々だった。けれど、ここで拒めば何が起こるか分からない。
…そもそも、臨也も我慢の限界だった。
静雄に見下ろされる中、おずおずと腰を持ち上げ、震える指で淫らに蠢く内壁を晒すと、既に羞恥と生理的な涙で濡れている瞳で静雄を肩越しに見やった。
胸が痛いくらいに高鳴る。今すぐ瞼を閉ざしてしまいたい。逃げ場があるなら逃げてしまいたい。
…でも、欲しい。
「シズちゃん、のが、欲しい…」
「足りねぇ」
「っ、シズちゃんで、俺をめちゃめちゃにして…もう、堪えられない、から…っ」
欲しい。彼の熱が、愛情の形が、欲しいんだよ。
…と、静雄は笑った。笑って、後孔に埋められた臨也の指を抜いてやると、臨也を背中から抱き締めた。背を包んだ体温に、下腹に血が回る。
「…んとによ…、普段は憎まれ口しか言わないくせにな」
「だってシズちゃんが…っ」
「かわいい」
耳元で低く囁かれた声に、頭は回線をショートさせる。
男のくせに、可愛いと言われて嬉しくなるなんて病気だ。
…多分、もう治りっこないけれど。
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