Novel2

□※Happy birthday my lover!
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そのまま、唇を奪われた。

初っぱなから容赦なく舌が割り込んでくる。
僅かに残る生クリームの甘い匂いと、嗅ぎ慣れた紫煙が香った。

「ふ…ぅん、は、ん…」

唇の間に隙間ができる度、くちゅりと淫らな音が響く。
静雄の舌は臨也の口腔を余すところなく蹂躙した。

ようやく唇が離れたと思えば、そのまま抱えられて、ベッドに放られた。
抵抗も無意味だと、ぼんやりと浮いた意識が悟る。
ただ、何でも言うことを聞くと思われたくなくて、臨也はどうにか保っていた意地を総動員して静雄にぼやいた。

「別に、シズちゃんのためじゃ無いんだから…
俺がプレゼントあげる、なんて失言したから、今シズちゃんが俺を押し倒せてるんだよ」

「その言葉、覆させてやる」

静雄は挑戦的な、けれど何処か色めいた笑みを溢すと、
突然臨也の服を上げた。
一瞬で露になった胸の小さな突起。静雄は、キッチンから手に持っていた生クリームの袋を出した。

まさか。
嫌な予感が脳裏を過ったが、もう遅い。

ひやり、と僅かに冷たい温度が、乳首を包んだ。

「ひぁっ…ちょ、っと…!」

「服持ってねぇと汚れるぞ」

楽しそうな声が妬ましい。
でも、これから始まる事を思えば、引くのは惜しい気がしてしまうあたり、自分も相当この変態な怪物に入れ込んでるのだろう。

両の乳首にクリームをのせた静雄は、その袋を置くと、にやり、と笑った。
その色めいた笑みと瞳だけで、身体がぞくりと反応する。

「…んゃ…!ふ、ぅ…」

静雄の舌が、クリーム…否、その舌の赤い蕾を探るように差し出された。
ねっとりと舐められ、腰が浮く。
クリームを吸うのと一緒に乳首も吸われ、高い声が漏れた。
クリームを完全に舐めとられた乳首は、クリームをのせられる前よりも赤く尖って、臨也の恥辱と静雄の淫欲を誘う。
再びクリームをデコレーションされ、今度は指と舌で両方愛撫される。

「やぁ…ふ、ぁ…はぅ…」

「甘いな」

当たり前じゃん、そう言いたくても、戦慄く臨也の唇は全てを上手く通してくれない。

そのうちに下着まで脱がされ、下半身が露になってしまう。
外気にさらされたそれは、乳首の愛撫だけで既に立ち上がり、僅かに先端が湿っていた。

「乳首だけで感じてたのか?」

「仕方ないだろ…ばか…」

全く反抗にならない震えた声。
静雄はその声にすら情欲を煽られ、腰の奥がずくりと疼いた。


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