ミカちゃん

□出会い
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…―今日。

僕は春休みを迎えると同時に、小学四年生を終えた。

別にそんなことは僕にとってはどうでもよかったし、四年生だろうが、五年生になろうが、きっと僕に対する皆の対応は変わらない。

春休みが明けたら、いつも通り靴を隠され、いつも通りノートを破られ、いつも通り給食に洗剤を入れられるだろう。



もう嫌だ。



もう学校には行きたくない。



春休みは今さっき始まったばかりなのに、僕は春休みの終りに怯えていた。
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