ロー長編連載夢

□22シャボンディ諸島にて10
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俺が嫌な予感がして…
扉を開けると。

そこには、抱き合うペンギンと
ラミアの姿が目に入った。

なん…なんだ…これは…。

目の前の光景に俺は愕然となった。

二人は俺に気がつくと、
固まった表情を向けて来る。

面食らったのは一瞬だけで
目の前の光景を見ていると…
カッと頭に血が上った。


「随分と…楽しそうじゃねェか」

そう言うと二人は気まずそうに
離れる。

シャチが言うように…
明らかにこれは、クルー同士という雰囲気じゃねェ…。
付き合っているのか?

いつからだ…。




「俺に黙って…隠し事か?」

そう言うも、二人は口を閉ざしたままだった。
何も言わない事で…
俺の頭に、二人の関係性が
みるみる思い描かれていく。


その瞬間に…

何か…ぷつんと俺の中で何かが切れた。



俺は、そのまま…
ラミアの腕を鷲掴み、

「立て」

と低く命令する。
怯えた様子のアイツは
立ち上がるものの
目は伏せたまま口も開こうとしない。

ペンギンが何か言っていた気がするが
耳に入らねェ。

そのまま、俺はあいつを無理矢理…
といっても、あいつは抵抗しなかったが…。

細い腕を掴み自室に連れ込んだ。

カチャリと鍵をかけると…。

ペンギンが何度も部屋の扉を叩いて来たが
それを無視した。

そしてベッドに放り投げたラミアを見据え
一言だけ言った。


「おい…ラミア。何か言う事はねェのか?」


俺の呼びかけにビクンと身体を震わせるあいつ。
その頬には涙がつたっていた。

「ッ…船長…。」

あいつの発した言葉は…。

「ごめんなさいっ…」

謝罪だった。


その言葉は…
隠れてペンギンと付き合っていたから
出た言葉なんだろうな。


俺は怒りに任せて…
あいつをベッドに組敷いた。

抵抗出来ないように
両腕を一つに束ね…
そのまま片手でつなぎを脱がす。

「船長…やだ…っ、やめて…」

ラミアが抵抗の言葉を吐き出した。
だが、俺は脱がす手を止めず

「ペンギンじゃねェから…俺にされるのは…嫌って事か?」

と答えが分かりきった質問を投げかけた。

今やってる事は、無理矢理奪う行為だ。
合意じゃねェ…。
嫌じゃねェなんて事が…
ある訳がねェ。

「違いますッ…船長…ペンギンさんとは…何も」

頬を濡らしたラミアが
精一杯の声をあげた。


「よく言うぜ…。目の前で抱き合ってた奴が…」

「あれは…たまたまッ…あッ…」

つなぎを脱がせ終わると
手慣れた手つきでブラのホックをはずし、
露になった胸にかぶりつく。

「船長…やめてっ…」

あいつは抵抗の言葉をあげるが…
後には引けなかった…。

「あっ、やだ、船長…」

ラミアを
奪いたい。

その思いがエスカレートしていく…。

そんな中であいつの小さく呟いたであろう
言葉がやけに耳に入って来た。


「船長…、私も娼婦と…一緒なん…ですか?」


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