マルコ長編連載夢2

□17現在時刻は午後3時
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・・・・・

・・・・・

しばらく時間が流れ、
食堂に残ってんのは俺とシャミアと
食器を片付けてるコックだけになっちまった。


静かだねぃ





「ねぇ・・・マルコ」




ほんのり酒のせいで顔を赤くさせたシャミアが声をかけてきた。

その目には不安が浮かんでいた。
だいたい酔っぱらうと笑って変な事をしでかす
それが常だったのに珍しく不安の色を出すシャミアに自然と気持ちが焦る。



「どうしたよぃ?」



焦る気持ちを出さず、ゆっくりと聞いた。





「あのね、私・・・時々不安になるの」


あいつの口からぽつりと出る言葉。

その言葉には何を不安に思うのか入っていなかったが、
心底不安に思っていることは充分というほど伝わって来る。

問題は″何を”かなんだけどよぃ




「・・・・・・」

微妙な間ができる。

俺が何か言おうと口を開きかけた時
シャミアが沈黙を破った。


「マルコが私を嫌いになっちゃうんじゃないかって」


「!?」

はじめ俺はその言葉を理解しかねた。


俺がシャミアを嫌いになる?



全くもって予想外の言葉だった。

俺がシャミアを嫌いになるわけなんかねェのに、
どうしてそんな発想に至ったか訳を知りたくなった。

俺は少し眉をよせ

「どうしてそんな事言うんだよぃ」


と若干強い口調で聞いてみた。

すると


あいつは、泣き出しそうな顔で


「だって、私自分勝手な女なんだもん」



と俺の目をしっかり捉えて言った。



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