マルコ長編連載夢2
□14現在時刻は午前5時
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コーヒーの匂いがして私は目が覚めた。
「マルコの・・・におい」
私がふと呟き、むくっと起き上がると
「コーヒーの匂いだよぃ」
苦笑気味そう言ったマルコは
私の方にコップを差し出し
「飲むか?」
と聞いた。
私は朝の寒さに体を震わせながらコクンと頷き、コーヒーカップを受け取った。
「あったかい」
「煎れたばかっりだからねぃ」
「ありがとぅ」
私がそう御礼をいいコーヒーを飲む。
不思議と体は温まった。
「もうすぐ冬島が近いからねぃ・・・」
「そうなんだ〜」
私の少しトーンを落として呟いた言葉に反応して
マルコは疑問を投げかけた。
「ん?冬島は嫌いだったかよぃ?」
「私は平気なんだけど、トゥリーが嫌がるの」
「あぁ、常にあっためてねェーと凍っちまうんだったなァー」
「そうなの」
そういい、向こうの方の机の上においてあるランプを見やる。
ランプからはなんの反応もないから、どうやら
トゥリーは寝てるみたい。
「ねぇ〜マルコぉ〜アレやってよ」
「今かよい!?」
「うん!」
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