マルコ長編連載夢
□03バナナと小鳥とそれから魔女
2ページ/4ページ
「おい!出てきやがれ!!」
外で大きな声がした。
海軍か?
そっと身を低くして戦闘の体制に入った俺だが、信じられねぇ言葉を聞いた。
「この魔女!火あぶりにしてやる!」
俺はちらっとシャミアの方をみる。
シャミアはおびえていた。
海賊にもおびえねぇこいつがしゃがみこんで震えていた。
外からは何人もの声が響き渡る。
「お前のせいで凶作だ!」
「お前のせいで、夫が海で溺れ死んだんだ!!」
俺はすぐさまシャミアの元にかけよった。
「どうゆう事だよい。おい!シャミア。」
シャミアは震える声で小さく呟いた。
涙までこぼれ落ちていた。
「村の・・・災いは全て私のせいだって・・・ひぃっく・・・でも、私・・・なんにもしてないん・・・です。本当に何も・・・。」
近づいてよくみて気づいた事だが
シャミアには無数の痣があった。
痣だけじゃなくて、切り傷の痕も・・・