ロー長編連載夢

□12船は島へと向けて…
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あの宴を終え
クルー達は…ラミアが気になって仕方がないのか…
最近あいつの名前ばかりを
よく耳にするようになった。

どうやらクルーと夜にトランプ大会をやったとか、
何やら…。

ラミアがあいつらと打ち解けたというなら、
大いに構わねェ。
むしろ、変に遠慮して…距離があったが、
今はようやくこの船の一員らしくなっている。

雑用もしごく真面目に取り組んでいた。

ちょっと抜けていて
たまに、大きなミスをやらかすが…

他のクルー達は…どうも、
ラミアに甘ェ。


「お前ら…いい加減にしろ。ラミアを甘やしすぎだ」


俺は甲板でのんびりとしていた
シャチやペンギン、ベポに言う。

シャチはヘラヘラと笑いながら…

「そんな事ないっすよー」

「いや…確かに船長が言う様に甘い時もある…かも知れないぞ」

「そうだよー。シャチが特に甘い気がするな!」

「でも…やっぱり女の子なんスから、野郎より嬉しい事には変わりないッスよ。女のクルーなんて、はじめてでついつい面倒みたくなるっていうか…!」


はじめての女クルーだからと言うが…
本当にそれだけか?


「女だろうが、何だろうが…この船のクルーになった以上、仲間だ。変に女だからといってアイツを甘やかすな。戦闘訓練の時も手を抜いてんじゃねェよ」

「ちょ…船長どこで、その話聞いたんですか!」

慌てふためくペンギンをみて
溜め息をつく。

ペンギンはそんな事はねェと思っていたが、
なんだかんだで、ラミアに甘ェ。

「お前らが、しそうな事くれェ容易に想像できる」

「いや、そんな手を抜いてないですよ!!徐々に戦闘技術を身につけるというスタイルをとっているだけで…」

「ハァ…まぁいい。あと…他のクルーにも伝えておけ。あいつを【女】ではなく【クルー】として、しっかり認識しろと…」

「アイアイキャプテーン」


ふと…今朝の新聞を思い出す。


「もう、そろそろシャボンティ諸島に戻るぞ…。天竜人よりも今は別件で政府はかかりきりだろうからな…」

ペンギンは渋い顔で俺をみた。

「確か白ヒゲ海賊団2番隊隊長…火拳のエースの処刑の件ですよね」

「ああ。おそらくシャボンティ諸島でモニター報道されるだろうよ…。時代の節目になる、見ておかねェとな」

「そうですね」

「ベポ…シャボンディに船をむかわせろ」

「アイアイー!!」


俺は自室に戻った。


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