ロー長編連載夢

□00はじまりの踊り
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主人公は艶やかに踊った。

シャボンティー諸島にある目的をもって
うろついていた若い女性。

*本人は冷静なつもりだが、天然が少し入っていて、
 どこか抜けている。

*悪魔の実の能力者ではない。

*普通ではない。







00はじまりの踊り



カツン カツン

ヒールで地面を何度もリズムを刻み

軽やかにまわり、軽やかにはねる。


心地の良い音楽


私は軽めのドレスを揺らしながら

観客に笑いかける。


私は舞台の幕が下ろされるまで、

時を忘れるほど

激しく踊った。


幕がおろされ、今日の仕事が終わった。

帰りの身支度を整え、演奏者など
とりまく人に挨拶をすませた。


「ラミア、今日も最高だったよ!」

オーナーが私に声をかけ、
支払いの金貨を手渡した。

「オーナー、ありがとう」

私はオーナーの頬に挨拶のキスをした。
オーナーからも頬に挨拶のキス。

「気をつけて帰るんだよ、あと…大手から勧誘を受けたのだろうけど…いいのかい?本当にこの寂れた店で」

「いいんです。私はここが大好きですから!」

「そうかい。そう言ってくれると嬉しいね!じゃあ、また明日もよろしく頼むよ?」


このお店で働いているのは家に近いとか
そんな理由ではない。

本当にこの店のみんなが優しくて

大好きだからこそ、ここでずっと踊っていたかった。

ラミアはカバンを抱きしめ笑う。



コツコツ



コツコツ


帰りの道は暗く、街灯も役にたっていない。

人通りもない時間。


そんな時間に

道の真ん中に

正面に男がたっていた。

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