マルコ長編連載夢2

□20現在時刻は午後11時
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どたばた どたばた


「くるぞ、くるぞー」


サッチが、俺とシャミアの食べ終わった食器を重ねながらニヤリと呟いた。


近づいてくる足音

俺はすぐに音の正体がわかった。


ったく、いつも慌ただしい奴だよい


どたばた どたばた


「ほぅら、来た」


バタンっ


勢い良く開け放たれた扉の間に

口の中を食べ物で、いっぱいにし過ぎた

あいつが案の定やってきた。


「ばぁ!どだんう ぢどうで!!」


「飲み込んでからしゃべれってなんど言わせんだー」


はぁ、学習ってもんをしてくれればいいんだけどよい

このサッチとエースのやりとり

これで何回目だよい


しかも、最近はエース語っていうのか?

あのもごもごした喋り方でも

なにがいいてぇーのか分かっちまうってのが

こわい話だよぃ


たぶん、エースがいいてぇことはアレだ

『なァ! デザート 作って」


だろうなァ・・・

たく、食い意地だけは一人前だよ・・・ぃ


「エースに賛成。私もトランプしたーい」


シャミアが突然目を輝かせて言う。


トランプ??


ごくんと口の中のもんを飲み込んだエースは


「おぅシャミアは分かってんなぁー」


「って、くいもんネタじゃねーのかよい!!!」

「ん?マルコどうしたの??」


シャミアが不思議そうに俺の方をみる。

なんでシャミアは分かったんだよい!

コミュニケーションシャミアは健在って事かよい!


という俺の思いはしまい、


「なんでも ねェから、気にしねぇーでくれよい」


とだけ言った。




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