マルコ長編連載夢2

□19現在時刻は午後8時
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・・・・・

・・・・・・


「誤解して、悪かったよぃ」

申し訳なさそうなマルコの声
それに対してシャミアはまだ機嫌が直っていないようだった。


「マルコなんて知らない」


「知らねぇーなんてことはあるわけないよい」


「知らないなんてことはあるもん」


「ないよい」

「あるもん」


「ないよい!」

「あるもん!」


「もうっ、意味が分からないわ!」


見るにみかねてナディアは声をあげた。


そして、


「もう二人とも出て行ってちょうだい。痴話げんかなら他所でやって!」


バンッ



と、あっという間にマルコとシャミアを追い出してしまった。




「・・・・・」


「・・・・・」




ひゅうぅうと夜風が吹きしばらく沈黙が流れた後、
俺は髪を掻きむしりながらポツリと言った。


「さっきは大人げなかったよい」


「うーうん、私も意地はってごめんね」



なんか、しんみりしちまったよい。

この空気どうしたもんかねぃ。



そんなことを考えている最中



「マルコ・・・私もっと大人になろうと思う」


なんともシャミアは真面目な顔つきでゆっくりと何か決意していた。


あぁ、こいつァ自分の事分かってねぇんだなァ。


「シャミアはじゅうぶん大人だよぃ」


俺はシャミアの髪を手のひらでくしゃくしゃしながらゆっくり呟いた。




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