マルコ長編連載夢2

□16現在時刻は午前11時
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「ねぇ、マルコ、マルコぉおーーー!!みて、みてぇ!」

手洗い場にいったきり、しばらく戻ってこなかったシャミアが突然大きな声を上げながら、俺の部屋の扉を開けた。

「ん?」

俺が仕事の手を止め、振向くと・・・

目をキラキラさせたシャミアがワインボトルを俺の目の前にかざした。


「ん、赤ワインかよい?」

「それが、ただのワインじゃないの!」

「ビスタにもらったワインだろい」

「おしぃ、ビスタさんにもらったのは確かだけど・・・なんと″ボジョレーヌーヴォー″なの!!」

「この世界にボジョレ地区はないよい」

「ちょっと、そうゆう事言わないの!とにかく解禁が解けたばっかりという貴重なワインなんだからね!」


まぁ、どんなワインでもあいつの喜んだ顔見れたから良かったよい。




「さぁ、飲もう、飲もう」

「今からかよい!」

「あ、確かにもう少し待てば昼時になるもんね。ランチと一緒に飲む」


いや、俺の言いたかった事はそこじゃなくて・・・

まぁ、楽しそうだからいいよい。



「よぉーーし!仕事はりきっちゃうもんね!」

「いつになくテンション高いよい」

「だって、″ボジョレヌーヴォー″なんだよ!!」

あまりにも強調して言うシャミアに俺は苦笑しながら、


「さっき聞いたよい」


と言い、あと少し残った仕事を二人で片付けた。




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