マルコ長編連載夢2
□09セレ・ブリッジ島〜計画〜
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「ナディアさん!?」
姿を見た時、私は驚き声を上げると
「シー声がでかいわよ」
いさめられ慌てて、手で口を覆うが、
やはり、再会できた喜びは抑えきれず、
メイド姿のナディアさんに抱きついた。
「ナディアさん、ずっと会いたかった!」
「私もよ。本当に久しぶりね」
そう言って私を受け止めてくれるナディアさんは
前と会ったときと変わらない様子だった。
「まさか、こんな所でナディアさんに会うとは思わなかった」
「ふふ、私もまさかこんな形で会う事になるとはね・・・」
ナディアさんはそう呟いた後、
すぐ傍のテーブルにあったメモ帳を持って来て、
ペンを私に差し出した。
「用心にこした事はないから筆談にするわよ」
と、そう呟いたナディアさんがふと、部屋の扉の方をちらりと見る。
私もコクンと頷きペンを受け取った。
私は素早くペンを走らせる。
″そもそも、どうしてナディアさんがここに?″
『私はここの主のグレンを暗殺する様に金で雇われててね、メイドになって潜入してたのよ』
″やっぱり、相変わらず暗殺業なんだ・・・″
苦笑いを浮かべると、
『そうゆう、シャミアは相変わらず天然なんじゃない!グレンに簡単に騙されて・・・』
″返す言葉ないです・・・マルコが来てくれたのに、私が追い返す言葉を 言っちゃって・・・私、早くマルコに会って誤解を解かなきゃって思ってるんですけど・・・窓は開かなくなってるし″
『不死鳥マルコも案外簡単に騙されちゃったのね。でも、シャミアがここにいるのに助けず帰るってどうゆう事かしら、最低ね!」
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