マルコ長編連載夢2
□08セレ・ブリッジ島〜合点〜
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大きなキャンパス。
今進行形で描いている絵。
私はそこに筆を走らせる。
青、青、
私の大好きな不死鳥になったマルコの色。
「シャミアさん、ずっと描いてばかりでは集中力が持ちませんよ、息抜きにこの屋敷をひとまわりしてみませんか?」
私の後ろで絵の指導をしてくれていた先生が笑顔で言うので、私は手を止めた。
「はい、では手を洗ってきますね!」
そして、私は手洗いに行き
先生がついて来てない事を確認すると
ランプに向かって話しかけた。
「なんか、妙な気がする」
にゃおおお(わしも妙な胸騒ぎがして・・・嫌なところじゃ)
マルコが行ってしまった後、妙な違和感を感じていた。
あの時のマルコは、どこかピリピリと緊張した雰囲気を持っていて・・・
まるで大きな爆弾を抱えてるみたいだった。
「トゥリーお願いだから、マルコの後をこっそりついていって探ってくれない?」
にゃぁおおお(わしは昼間なら透明でいられるが夜は光ってしまうからのぉ。昼間のうちだけなら誰にもばれずに動けるのぉー)
「うん、昼間だけでいいの。探ってきて!なんか情報を掴んだら、教えに来て!
」
私がすがる想いで頼むと
トゥリーはランプから出てくると、
「承知」
という言葉とともに姿を消した。
私は、マルコにトゥリーをこっそり付ける事に
罪悪感はあったが、それでも知りたかった。
この妙な引っかかりを!
「シャミアさん。もういいですか?」
「はーい!今すぐに行きます!」
こうして、私は屋敷見学。
トゥリーはマルコのもとへと向かった。
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