マルコ長編連載夢2

□03セレ・ブリッジ島〜上陸〜
1ページ/6ページ





ここは


セレ・ブリッジ島


ここは世界でも名のある富裕層、貴族階級とその者達を楽しませる事ができる者のみが暮らすことを許された島。

貴族階級

尽きる事の無い金と暇を持て余した彼らは

平凡、日常を嫌い

常に
快楽と非日常に飢えている。


街には彼らを楽しませる為に

数多くの店があり、また数多くのオペラ座やカジノがある。

そして、一部の貴族がもっとも好むのが・・


″闇取引″




彼らは富を競っても意味が無い程に裕福だ。
そんな彼らが競うもの。


それは



シークレットアイテム


と呼ばれる、稀な貴重品。

一般では手に入らないものであればある程価値がある。

そして、コレクターである彼らは

それを欲するがあまりに

常識を失っている。





彼らは欲しいものを手にする為に



手段は選ばない。





彼らは海賊が航海中に発見した、あるいは略奪した″物″に目を付けた。


彼らは海賊達から高値でそれを買い取る事で

海賊からシークレットアイテムを手を汚さずに手に入れる事ができる。


それが、どんなに血塗られたものでも

彼らは平気な顔で

手に入れた物に魅入るのである。



なにも物とも限らない。


中にはそれが人であったり

奴隷であったり。


そんな闇取り引きを知らない貴族も中にはいる。

だが、少数派であろう。




狂ったこの島に正義を歌う者はまずいない。


知っているか

知らないかのどっちかである。


世界政府でさえ


目をつぶるしか無いのだ。



この島の外観と表社会は光り輝くリッチな様子だが

その島の実態は 暗黒 である。




「シャミアには知られたくないよぃ」


俺は溜め息をつく。


この島にきたのは、カルポスと言う男と取引をする為だ。


カルポスは製薬会社の社長であり、俺が知っているこの島の貴族の中で唯一まともな奴だ。


カルポスと取引して親父の薬をトレードしにきた。


そうでもなきゃ俺たちが


こんな胸くそ悪ィ島にくるわけもねぇ。



あァ、シャミアには表のきらびやかな世界だけを
知っていてもらいてぇんだ。




闇をわざわざ見せる必要もねェ



,
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ