ハート短編夢

□ハートの診療所
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今回は…『外科医』『海賊』無視で
「医者」としてのローをお楽しみください。
あくまで夢です、管理人は医者ではないので
信憑性は低いです。


○病気の人用 ×恋愛夢
【選択的夢】→数字を選ぶと続きに飛びます。



「ハートの診療所」
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「小さいが、どんな病も治してくれる腕のいい医者がやってる診療所ができたらしい」

「まぁ、見た目が診療所っぽくねぇから…一瞬なんだ?って思うかも知れないが…腕は確かだからな…」


そんな噂を聞き、
私はその診療所を尋ねる事にしたのであった。


その診療所は…海にぽつんと浮かんでいた。
診療所と呼ぶには派手すぎる黄色と黒。

黄色と黒と言ったら…
警告しているような気がする
そんな色の組み合わせ。

虎が吠えるイメージが
とっさに脳内に浮かぶ。

どうしよう…

入るかどうか迷い扉の前に立ちすくんでいると…

後ろから声がかかる。


「おい…何つったってんだ、邪魔だ…さっさと入れよ…」


なんて、乱暴なもの言いをする人だ…と思い振り返ると…黄色いTシャツにジーンズ…
その上から白衣を羽織っていて…

聴診器を首から下げている。

そのまま視線を上げて行くと…

目の下に隈のある
冷たい視線と遭遇した。


「あ、あなたは…?」

「見てわからねェか?」

診療所と同じ派手な黄色。
白衣に聴診器を見たところ
医者…なのだろうけど、
にわかに信じがたい。

なにせ…目の下の隈を見ると
明らかに不健康そうであり、
医者…というより患者に見えてしまう。

「もしかして…ここの…お医者様?」

「ああ、俺はここで主治医をやってる」

そして、主治医ということに驚いたが、

ストンと納得できる所もあった。
彼の趣味でこの診療所はこの色合いになったに違いない。そう確信した。

しかし、目の隈や不健康そうな雰囲気をみると
「医者の不養生」という言葉があるけど…
実際、医者である彼自身は
案外健康管理ができていないのかも知れない。

そんな事を考えているうちに、
私を通り過ぎ彼は扉を開け振向く。


「…で、入るのか入らねェのかはっきりしろ…」

「は、入ります!!」


私は彼が開けた扉に入った。

扉の先は人がおらず…
本当にここが診療所なのか疑わしいくらいの静まり方。

大丈夫なのだろうか…

不安が募る。

患者がいないだけではなく、
ナースの1人も見ない為、更に不安になる。

こんなところ…
私一人できて良かったのだろうか。


「こっちだ…」


後ろから、とぼとぼと
ついていくと…
帽子を被りサングラスをかけた白衣の青年とはち合わせになった。


「あ、ロー先生、お帰りなさいって…この女の人は?」

「扉の前に突っ立ってたから、声をかけた」

「じゃあ、患者って事ですね」

「あぁ。おそらくな…」


そういい、サングラスの青年がどこか楽しそうに私を誘導する。

小さな一室に通される。

横長のベッド…
何やらたくさん書き留められ散乱した机、
奥の板には、レントゲン写真…のようなものが貼ってある。

「ここに座れ」

「あ、はい」


私は言われるまま、座ると…

今度は別の男の人が顔を出した。
「PENGUIN」と書かれた帽子を深くかぶり、これまた表情が見えない。


「あ…患者の方来てたんですね」

「ああ、いま来たばかりだ」

「じゃあ、買い出しの品預かっておきますね…って、手ぶら!?」

「あぁ、いい薬が置いてなかった。全く使えねェ」

「でも、麻酔はありましたよね?…」

「…なくても…何とかなるだろ?」

「ならないでしょう!この前それで逃げられたじゃないですか!」

「あんだけ、逃げる元気がありゃあ、問題ねェーだろ」

「全く…あなたって人は…」


患者が逃げたという話が持ち上がり…
私の表情が固まる。


「おい見てみろ…お前のせいで完全に怖がってんぞ」

「いや、それはあなたのせいです。認めて下さい」

「麻酔がいるような患者に見えねェ…問題ねェな」

「まだ、どういった目的で来たのかも聞いてないんですか」

「あぁ」

そう、目の前の主治医である
目の下の隈が特徴的な男はこちらに質問を投げかけた。


「お前…どういう目的でここに来た?」


私はまだ警戒しながらも、
どこが悪くてここに来たのか話した。


「最近眠れなくて…」→2 go

「よく腹痛がして…」→3 go

「頭痛がしょっちゅうで…」→4 go

「鬱になりがちで…」→5 go
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