白ひげ短編夢

□この変態!
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「いいな!いいな!」


最近の俺の悩み、

そりゃァ、

俺の恋人の名無しさんが
何故か
俺の背中から離れてくれない事なんだ。



名無しさんに一目惚れしたのは俺だし
親父に無理言って仲間にしたのも俺だ。

だけどなァ・・・


はじめは別にこんな抱っこちゃん人形みてぇじゃなかったけど、ここ最近はずっと俺の背中から離れようとしねぇ。


今もしがみついている
名無しさんを扱いかねて俺は理由を尋ねる事にした。


「おい、一体何がそんな羨ましいんだよ!」


「だって、みんなずるいんだもん・・・」


そう言ってすねたように目を潤ませてくる名無しさん。

ったーく困った奴だよ。

「何がずりぃんだよ?あれか、強さか?悪魔の実の力か?」


「違うよ!みんな、親父様の入れ墨があるのに、私にはないもん!エースだって大きく入れてるじゃん!」

「お前、俺の入れ墨が妬ましくてずっと背中にへばりついてたのかよ!」

「そう!!」


そう言って、本当に悔しそうな顔をする名無しさん




俺たちも何も仲間はずれにしてる訳じゃねぇ。
ただ、入れ墨をするって言ってもかなりの痛さにたえないといけねぇから、何もそんな痛みを名無しさんにあたえる必要はないと踏んだからなんだけどなぁ。



そんな俺たちの思いに気づけって。



「なんで入れ墨にそこまでこだわるんだ?服とかに親父のマークつければいいだろ?」


そいって俺は名無しさんの頭を撫でると


「私も、常にこの船の一員だって自覚したいし、エースと出会って私がこの船にいられるって事も夢見たいだから・・・服なんかじゃなくて、絶対に残るもので証が欲しいの。だから入れ墨したいの」


とまだ諦めようとしない。






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