マルコ長編連載夢
□38その夜と嵐
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「おい、本当にシャミアもいくのか?」
「うん、あんだけサッチやビスタさんにしごいてもらったから、私だって戦えるもん!」
「一回も戦った事ねぇだろぃ!」
「だからこそよ!実践しなきゃ上達しないもん」
シャミアは一度言い出したら聞かねぇ節があるからなぃ。
困ったもんだよぃ。
俺が今頭を抱えている問題
闘いを申し込んできた海賊団を1番隊が引き受ける事になった。
そこまではいいんだが、
シャミアを連れて行く気はねぇってこいつに伝えたら、行く行くって聞かなくなっちまったんだ。
あぁ、こっそり行ってくるべきだったよぃ。
「怪我しちまったらどうするんだよぃ」
「怪我が怖くて海賊やれるかー」
「まぁ、そうだけどよい・・・」
「ね!だから、いーの!」
「これだけは言っておくよぃ。危なくなったらすぐ、逃げろよぃ」
「うん!!」
それでも心配で仕方が無い俺は
この後、リリアンに頼んでトゥリーをこっそり護衛としてつけさせた。
透明になれるトゥリーだったら
シャミアも気づかねぇーだろうからな。
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