マルコ長編連載夢

□36想いはより深くなる
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日がのぼり、結局私はシャミアと一緒に寝てしまった。


それから、白ヒゲと他の隊長が立ち会いのもと甲板に呼ばれ審議される事になった。


「グラララ、で、ナディア。お前がマルコを殺そうとしたって?」


白ヒゲが酒を飲みながら私をちらりと見る。


「そ、そうよ。私は賞金稼ぎですから」


動揺しつつ言う。

確か白ヒゲは仲間の死を許さない海賊だったっけ。

不死鳥マルコに目をつけるんじゃなかったわ。



そんな事を思ってる最中、

白ヒゲがおかしな事を聞く。



「そうか、そんじゃあマルコを好きって言うのは嘘か?」




「は、はい」





すると、




「グララララ、じゃあ問題はねぇ。これにてお開きだ!」




え?おしまい?




「え、問題はねぇってどうゆうこと?」



慌てて私は言うと、
白ヒゲは笑いながら




「お前とシャミアがマルコを取り合って、とんでもねぇ事を色恋沙汰でするんじゃねぇか心配だったが、ナディアがマルコの事を何とも思ってねぇなら問題ねぇ。グララララ」



「でも、私はマルコを殺そうと・・・」



すると、サッチが笑いながら


「そんなのエースの方がすげぇぞ。親父を殺そうとして100回は軽くこしてたからな、マルコを1回殺そうとしたくらいまだ可愛いもんだ」


「人の事だからってお前はなァ・・・」


溜め息混じりのマルコ。


「おい、昔の話すんじゃねぇ!」


エースが顔を真っ赤にさせてサッチにつかみかかろとするが、サッチはひょいっと避けて、私の方に近づいてくる。



「実ははじめっから俺は不審に思ってたぜ。マルコがこんなにもモテるわけがねぇってな。ナディアお前の気持ちは知ってるぜ。本当に愛してるのは・・・俺だr?ぐへ」



抱きつこうとしたサッチに私は飛び蹴りを食らわした。



それに何故か隊長達とシャミアはおおぉと声を上げる。




「俺の船に乗せた時に、お前はすでに俺の娘みてぇなもんだ。このまま俺の船で娘として海賊になるのもよし、次の島でこの船を降りるのも好きにしなァグラララ」



「ああ、親父はこうゆう悲しい目をした奴はみーんな放っておけないもんな」



「それで、みんな親父に救われてきたし、親父らしいな」



と口々に言う。



今まで知ってきた海賊とは本当に違う。




私はつくづく思う。






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