マルコ長編連載夢

□28Life〜shopping2〜
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俺とシャミアは軽くコーヒーをすすりながら
どこへ行こうか話し合っていた。


「そういやァ、シャミア。服は親父のナース達から借りてるらしいじゃねぇかぃ」


「うん。だから、サイズが大きくて・・・ほらっナースさん達みんなスタイルいいから、背も高くて、羨ましいもん。あの高さ」


そうナース達について語りながら
パフェをほおばるシャミア。

俺はそんな様子を頬杖をつきながら聞いていた。



「俺にとっちゃ、シャミアは今のままでいいんだよぃ。こんくれぇ小さい方が可愛いんだよぃ」


途端に顔を真っ赤にして可愛いやつ。

あーあー

そんな急いで食うんじゃねぇよい


口のまわりに生クリームついてんぞ。




「食べ終わったら服でも買いにいくかぃ?」


「いくー!!」




・・・・・

・・・



「服売ってんのあの辺りだ」

「マルコ詳しいねー!」

「停泊する事になった時。空から見てたからよぃ」

「不死鳥になって?」


「あぁ」



「私も空を飛んでみたい!」

「そうかぃ今度俺の背中にでも乗ってみるかァ?」

「うん!乗ってみたい!」



ガキみてぇに目を輝かせるシャミア。

いつ見ても可愛くて仕方がねぇ。

こんな風に邪魔者一人いねぇ状況でこうして

一緒に街を歩いて買い物を出来るなんてなァ


俺は幸せもんだよぃ。




しかし、俺もずいぶん変わったなァ


こいつと出会う前だったら


「なんで俺が女と買い物に行かなきゃならねぇんだァ!独りでいってこいよぃ。めんどくせぇー」


って言っちまうだろうなァ・・・




こいつのおかげで俺はずいぶん変わったよい。



俺が感傷にひたっていると、

シャミアが服屋にかけていった。



「マルコーーー服選んでね!」

「俺が選んじまってもいいのか?俺を意識せず自分の着てぇー服を買えよぃ。こんな風に買い物すんの初めてなんだろぃ?」


「初めてだよ!でもね、私の着たい服はマルコが選んでくれる服だから!」


「ッたーく可愛いこと言ってくれるよい」


俺は内心

すげぇ嬉しく顔がほころぶ。




「あのおっさん、一人で勝手ににやけてるぞ」

「こら、そんな事言うんじゃないよ、ほら、いくわよ」

「だってー母ちゃんあのおっさんが・・・」

「しっ」



変な噂されちまって正直へこむ。


どうせ俺はおっさんだよぃ!


しかし、シャミアのやつもこんなおっさんをなんで好きになっちまったのか聞きてぇな・・・


「マルコーー早く早く!」



シャミアが俺を呼びながら
飛び跳ねていた。


まぁ、周りの目なんて気にする必要もねェか。あいつが俺を選んでくれたんだからな!












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