マルコ長編連載夢

□13揺れる想いと確かな言葉
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「ちょっとリリアンに餌やってきます」

「じゃあ俺たちも上陸するため準備してくるからサ」

「俺はしばらくここで眺めてるよい」

サッチさん、エースさんは準備をしに、私はリリアンの餌をやりに部屋に走った。

その途中で

私の噂を聞いた。

「シャミアと1番隊長って兄妹って感じだよなぁ〜」
「そうそう、まぁ歳は全然ちげぇけどなぁ」
「歳はなれの妹をめちゃくちゃ可愛がってる兄さんだもんなぁ〜」
「違ェねぇ。違ぇねぇ」


ドクン ドクン


なんでだろう。


なんで喜べないんだろう。


マルコ隊長の傍にいるだけでいいって思ってたのに、
それだけで幸せって思ってたはずなのに・・・



泣きそうになるのはなぜ?




兄妹って近いようで
恋人から一番遠いからかなぁ



マルコ隊長は私の事妹って思ってるのかなぁ?
だから、面倒みてくれるのかも知れない。


それを思うと心の奥で
きゅっと締め付けられる感じがした。


リリアンに餌をやる時もそんな事ばかり考えてきりがない。


キョロロロ(どうしたの?)

私が噂されていた事を話すと
リリアンはそんなことは本人に聞かないと誰も分かりゃしないわとアドバイスをくれた。


「でも、もし妹みたいって思われてたら・・・私っ」

キョロロロ(でも、知りたいんでしょ?あのバナナマンにどう思われてるかって)

そう、あのバナナマン
じゃなくてマルコ隊長の本当の気持ち。

聞いた後の答えが怖いのは確かで
そんな勇気私にはあるのかしら?


恐怖に負けて尻尾をまくか。


しばらく考えた後、


怖い。


怖いけど、やっぱりリリアンの言う通り


知りたい。

それに

強くなるって決めたんだ
だから
頑張らなくちゃ。
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