マルコ長編連載夢

□05バナナと小鳥とそれから娘
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私は緊張した面持ちでマルコさんと一緒に歩く。

今から私はこの船に乗る。



マルコさんを不安そうな目で見ると


「心配はいらねぇ。俺がついてるよぃ」

と言ってくれるマルコさん。




「おいおい!まるで新郎新婦の登場だな。」
「サッチお前は黙ってろい。」
「なぁ、俺の隊にこねぇか?可愛がってやるぜ。」
「シャミア、こいつの話は放っておきゃいい」


はじめは少し怖かった。
でも。通り過ぎるときに聞いた声を聞くと
この人達がいかに優しい人達か分かった。


「お前さんがマルコを助けてくれたんだってなありがとな。」

「うちの隊長が世話になったなぁ。」

「うちらの仲間になるのか?よろしくな。」



そして
隣にいるマルコさんが足を止めた。


「シャミア。この人が親父。つまり俺らの船長ってわけだよい。」


私はゆっくりと前へと出た。

目の前に見える大きな人、この人が船長。

そしてマルコさんのお父さんなんだ。



「あのぉ!!ここで仲間として置いて下さい!雑用でも何でもやります!」

私ははっきりと自分の意志を伝えた。



「お前ぇが、シャミアってやつだなぁ。グラララ。
マルコから話は聞いた。マルコを助けてくれてありがとなぁ。俺の娘になるか?」

「娘?」

疑問を口にする私にマルコが説明する。

「俺らは。親父と血のつながりはねぇ、それでも俺らは親父の息子なんだよぃ。この船に乗るっって事はそうゆう意味なんだよぃ。」


「グララララ、俺の船に乗るやつぁ、誰であろと俺の子だ」


そういって豪快に笑った。


「はい!お世話になります!親父様!」

「おめぇらシャミアは今日から家族の一員だ。手厚く世話を焼いてやれ。グララララ。」


こうして私は娘として
新たな世界へと足を踏み入れた。
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