マルコ長編連載夢
□03バナナと小鳥とそれから魔女
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俺はこのあと、
シャミアが元気になるように
色々世界で見てきた信じられないような事を話した。
その度にシャミアは目を輝かせて俺にもっともっと聞かせて欲しいとせがんでくる。
でも、俺は話ばかりしてちゃいけねぇんだよい。
仲間が待ってるはずだからよい。
「ごちそうさま。本当に助かったよぃ。」
俺は、服の内側にまだ袋があるかどうか確かめた。
ちゃりん
お、ちゃんとあるじゃねぇか。
俺は金貨の入った袋を取り出して、テーブルの上に置いた。
チャリン
「助けてもらった礼だよぃ。こんなんでよけりゃあ受け取ってくれ。」
「こんな大金私には勿体ないです。」
「何いってやがんだ、礼くらいさせろぃ。それじゃあ本当にありがとな。」
そういって、俺はイスから立ち上がる。
「もう、いっちゃうんですね。」
「あぁ。仲間も心配してるだろうからな。」
まぁ、心配してねぇ可能性の方が大きいだろうけどな。
「また、 また今度は仲間さんたちを連れて来てくれますか?私皆さんに料理をごちそうしますから!!」
「あぁ。今度はみんなで来るよぃ。」
とは言ってもあんな大人数はとんでもねぇだろうけどな。
そして扉を開けようとドアノブに手をかけたそのとき!!