マルコ長編連載夢
□02バナナと小鳥とそれから私
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目がかすむ。
ひたすら眩しい。
俺は死んじまったのかよい。
そんな事を考えながら目を開けると、
まず見えてきたのが、鳥のどアップ。
「うわぁあ。」
「あら、目を覚ましたのね。」
女の声?
辺りを見回すと、どうやら人の家の中で
船の中ではなさそうだ。
体を起こすと、目の前には料理をしている女がいて、
「どうゆう状況だよぃ。俺は確か・・・嵐で海に落ちて・・・。」
キョロロロ(あんたは砂浜でぶったおれてたのよ)
キョロ、キョロロロ(イルカ達がバナナマンを運んできたのよ)
「おい!誰がバナナマンだよぃ!」
思わずカッとなって怒鳴ると、目の前の女と鳥の動きが止まった。
はぁ。思わず鳥の言葉に反応しちまったよぃ。
完全な変人じゃねぇーか。おっさんがいきなり叫んで。
この空気どうすりゃいいんだよぃ。
俺が、どうすればいいか途方にくれていると、
目の前の女は意外な反応をしてきた。
「あの、あなたもリリアンの言葉が分かるんですね。」
そう笑顔でピンクの鳥をひょいっと持ち上げた。
可愛い笑顔しやがって・・・
そうゆう話じゃねぇよい!
俺ぁ何考えてんだ。