マルコ長編連載夢
□01 嵐とその夜
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ザァァァァーーー ザパァーーーン
ゴォォォオ
おい、おい、こりゃあひでぇ嵐だよぃ。さっきまで静かな夜だったのになぁー
まぁ、グランドラインだから仕方のねぇ話だろうけどよい・・・
「おいマルコ!皆に指示を出してこい。」
「おう!まかせてくれぃ親父!」
俺は親父の言われた通り、各隊長に指示を出す。
「お前ぇら、しっかりと自分の持ち場を守れよい。っておい!まだ帆が出しっ放しじゃねぇか!船を切り替える・・・。」
ざぱーーーん
マルコが全てを言い終える前に、
波がきて甲板近くにいた船員の一人が落ちかけた。
「うわあああ。」
それを見たマルコは、すぐさまかけつけて助けに向かった。
マルコは蒼い炎の鳥に姿かえ
さっと飛び立つと、落ちかけた船員の服をくちばしでつかみ取る。
バタン
そしてマルコは船に連れ戻し、本来の姿に返った。
「おい、落っこちてんじゃねぇよぃ。」
「マルコ隊長本当にすまねぇ。」
「気をつけろぃ。」
「はい!」
俺の目の前で蒼白のサッチがいた。
「なんて、顔してんだよぃ。」
すると、サッチは俺に向かって大声で
「マルコにげろぉ!」
ざぱーーーん
高波がマルコをさらって残酷にも海の中に放り投げる。
ぶくぶく ぶく
冷たい水の感触。
体の力が抜けていく。
落っこちてんじゃねぇって言ったそばから
自分が落っこちてんじゃねぇーか。
ちきしょう。