REBORN!‐short‐

□なんだろう、この気持ち
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 並盛中 応接室



 窓から空を見上げる。
 相変わらず透き通った青空。
 雲ひとつない快晴。

 椅子に掛けてあった学ランを
 羽織り、綺麗な銀色の
 トンファーを手に握る。



 今日こそは。




 早速、応接室から出ようとする。


 「い、委員長!
 何処に行かれるのですか!?」

 副委員長の草壁に呼び止められ
 イラっとする。
 一瞬咬み殺そうかと思ったが
 そんなことしてる暇はない。




 「…黒曜ランドだよ」














 黒曜ランド



 人気のない腐った建物。
 前と同じ。
 変わらない景色。

 此処にあいつはいるのか、
 そんなことは知らない。
 たまたま来ただけ。
 微かに気配を感じただけだ。



 建物の中に入ったがあの
 雑魚はいないようだ。


 やはり今日もいないのか…。


 「…誰かいるの?」

 「!」


 すぐにトンファーを構え声の
 主へと殴り掛かる、
 寸前で止めた。

 女だったからだ。

 女は驚いたように目を開き
 僕を見つめた。
 服装からみて黒曜の人間。


 「君…誰だい?」


 眼帯を付け、あいつみたいな
 髪型をした女。


 「クローム・髑髏…」


 変わった名前。
 偽名の確率は高い。
 いや、間違いなく偽名。

 「ふぅん…。
 君は六道骸って知ってるかい?」

 「知ってる…けど、いない」

 元気のなくなった花のように
 顔を曇らせる。
 今は本人がいないようだ。


 あの気配はなんだったの
 だろうか…。


 六道骸がいないならもう
 此処に興味はない。
 さっさと帰ろうとするがどうも
 クロームという女が気になる。


 「君はいつもひとりなの?」

 「わからない…」


 この様子だとひとりでいる
 ことが多いのだろう。


 何故だろう。


 ほっとけばいいのに

 クロームをほっとけない
 みたいだ。


 理由なんて知らない。



 何?
 この変な気持ち。


 誰か教えてよ。













 んだろう、この気持ち
 (僕がよくわからない)





 ―――――――――――――
 雲雀×髑髏でした!!
 意外と好きな組み合わせ
 なんですよ( ̄∀ ̄)

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