NOVEL<<OO

□おかしな僕ら
1ページ/3ページ


※注意※
刹那はのんけで鈍い子です。グラ公とライルが酷い目に遭ってます。特にかっこいいグラが公好きな人はご注意!ドラマCD以上にガチで変態で変人です。(作者はグラ公大好きです。歪んでますが愛してますw)

この世界でのCBは平和維持軍的(PKF)のような立場。年齢設定はファーストシーズン。ニールとライルが同時にCBに所属している。グラハムはユニオンの軍直属米軍第一航空飛行隊(エムスエワット)の大佐設定。
















CBのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは思う。
なぜ自分の周りは変人・奇人ばかりなのかと。
例えば、常に刹那の隣に張り付いて離れない男、ニール・ディランディ。この一回り年上の彼は何かにつけて刹那の面倒をみたがり、終始刹那の傍に居たが変わった人物である。彼は弟のライルが全く自分の相手をしてくれないから、わりに刹那を構うのだ弁解しているが、それにしてもニールの刹那への執着は半端なものではなかった。

とても人間ができている彼が、刹那のこととなると異常だと思えるような行動をとるという話はCB内では有名な話だ。他の者が少しでも刹那に触れようとするものならニールにどんな目に遭わされるかわかったものではない……というちょっと信じられないようだがそんな噂が囁かれていたため、CB内の者で刹那に無闇に近づこうとする者は他に一人くらいしかいない。


その一人というのはニールの双子の弟、ライルだった。彼はニールがいないのを見計らっては刹那にちょっかいをかけていた。時に後ろから抱き付いたり、刹那の部屋に忍び込んで寝顔を観察しに来たり、ニールに変装して付きまとってきたり…とニールほどではないにしろ、ライルもまた、かなり変わった人物だと刹那は思っている。


そして刹那にとって一番不可解なのは、ディランディ兄弟に構われているのをわざわざ見物に来ようとする女性クルーたちであった。一体どうやって嗅ぎ付けてくるのやら、スメラギ・李・ノリエガを筆頭としてそんな刹那の様子をわらわらと見物に来るのだ。それも嬉々として。

男が男にベタベタされるのを見てキャアキャアと黄色い声を上げるなんて刹那には全くもって理解できない。彼女たちは一体どんな趣味をしているのだろう…?


ニールもライルもそんな女性クルーたちに愛想よく手を振ったりするものだから、さらに彼女たちは沸き立つことになり、始末に負えない。本当に困ったものだ

それに彼女たちの間で囁かれている『ろくせつ』とか『にるせつ』とか『らいせつ』とかいう言葉は一体何なんだろうか……何かの合言葉……なのだろうか?


この前何気なくニールに聞いてみたら非常に気持ちの悪い顔をして、「まぁ、気にすることはないさ」と言ってわしゃわしゃと髪を撫でられた。しかし、そのあと首をかしげて『ライルの奴!!』と言って急に怒り出してライルのところへ飛んで行ったような気がする。次の日、兄弟の頬には仲良く拳の跡が並んでいたんだっけか……。まったく何のつもりなんだか…



「…………」



刹那は頭を抱えた。周りのCBスタッフが怪訝そうな顔で刹那を見たが、彼は全く気がつかない。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ