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□わがまま。
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「あ、くっそー負けたっ」
「今度は俺の勝ちですね」
「なんだ、結局引き分けかよ…」
「ですねー。…あ、もう遅いですし、また明日ゲームの続きやりましょう」
「おう。…ふぁ〜…早く寝ようぜ」
「はい」
「…じゃあ、おやすみ長太郎」
「おやすみなさい、宍戸さん」
「……」
「…って、俺がそんな素直に寝ると思ってるんですか!?」
「……」
「ちょっと宍戸さん、起きてください」
「……」
「俺たちの夜はこれからでしょ?」
「…うっせーな…長太郎…」
「宍戸さん…俺、シたいです」
「……」
「ねえ、宍戸さんてばー」
「…おまえ、何でそんなにシたがるんだよ…」
「何でって、宍戸さんが好きだからに決まってるじゃないですかっ!!」
「……」
「宍戸さんは俺のこと好きじゃないの?」
「そういうことじゃなくてっ…」
「じゃあ、どういうことですか?」
「…つか会うたびにシなくてもいいんじゃねーの…ここんとこ…毎日だろ…俺、体もたねぇ…」
「(ショボン)…そうですよね…スミマセン…俺自分の事ばっかりで…」
「長太郎…」
「やっぱり今日は…もう寝ます…」
「……」
*
数分後。
「宍戸さん…まだ起きてますか?」
「…なんだよ…」
「俺、やっぱり無理です…」
「何がだよ?」
「我慢できませんっ」
「……」
「だって大好きな人がこんなすぐそばにいるのに…触れられないなんて…俺、気が狂いそうです」
「…長太郎」
「宍戸さんはどうなんですか?俺に触れて欲しくないの…?」
「だからそういうことじゃなくて…たまにはシなくても…いいんじゃねーかって…」
「……」
「長太郎…?」
「(グスグス)……」
「おいっ、なんで泣くんだよ…」
「うぅ…ししどさん…」
「ハァ…泣きたいのはこっちの方だぜ」
「(グスグス)…」
「…ったく、分かったから泣くなっ」
「(グスン)…?」
「あー!もうおまえの好きにしろっっ」
「ししどさん…(グス)……じゃあ…遠慮なく…(ニヤリ)」
*
「ぅわっ、離せっ」
「嫌です…宍戸さんが俺の好きにしていいって言ったんですからね」
「あっ…長太郎っ…んんっ」
「…宍戸さんのここ、こんなになってる」
「さ、触るな…ぁあっ…」
「ねえ、俺のも触って…」
「っ…」
「俺の、もうこんなだよ…早く宍戸さんの中に入れたい…」
「…長太郎…やめっ…んぁっ…」
「優しくしますよ…宍戸さんの体が…壊れない程度に…ね…(ニヤリ)」
end.
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