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□New year。
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たった今、年が明けた。
「宍戸さん、あけましておめでとうございます!」
「…おめでと…ぅ…んっ…」
「今年もよろしくお願いします」
「んぁ…よ…よろしく…はぁ…」
つーか、なんだよこの状況…。
俺の中には長太郎がいる。
つまり、繋がっているということだ。
長太郎からの強い要望で、新年早々こんなことに…。
*
――数日前
『俺、宍戸さんと一緒に年越ししたいです』
『いいぜっ』
『え!ホントですかっ!?』
『おう』
『あ、正確には宍戸さんの中で…って言った方がいいかな?』
『は??』
『だから、な・か・で!』
『……っっ/////』
バシッ
『ぃてっ』
『おまえ!ふざけたこと言ってんじゃねーよ///』
『うぅ…宍戸さん本気で頭叩かなくても…俺はマジメに言ってるんです!』
『……/////』
*
…あれから結局、長太郎に上手く言いくるめられ今に至る。
「宍戸さんと一緒に新年を迎えられて幸せです」
「…おれ…も…ひぁっ…」
長太郎が俺の感じるところを攻めたてる。
「ここ、気持ちいいでしょ?」
「っ…いぃ…ぁっ…」
俺の性感帯を全て知り尽くしているいつも余裕な長太郎…。
「俺も凄く…気持ちいいです…っ…」
「…んんっ……」
長太郎の動きが徐々に激しくなり、気持ち良すぎて思考回路が停止しそうだ…。
「宍戸さ…ん…俺…イきそっ」
「っ!?…いけ…よっ…つぅかっ…はぇー…な…」
珍しく俺より先にイきそうな長太郎。
それは長太郎が俺の中で沢山感じてくれてるってことだよな…。
上手く回らない頭でぼんやり考える…。
「宍戸さんっ…はぁ…中に出します…ね…」
「…ぁ…んっ」
「くっっ―――…」
「ああっ…ちょ…たろっ…」
中に熱いものが注がれ…長太郎がイったのだと分かる…。
その刺激を受けて俺もすぐに限界になり、果てた…。
「…し、宍戸さん…気持ち良かったです…」
「…そぅか…よかっ…た…ぁ…」
「あ…でもスミマセン…俺、先にイっちゃって」
「…あやまんな…よ…、なんか…嬉しかった…」
「え…?」
「…俺で…ちゃんと感じてくれてる…って…」
…らしくもなく、素直に気持ちを口にする俺。
「…何言ってるの?宍戸さん。俺は宍戸さんナシじゃ、もう…いられないのに」
「…長太郎…///」
俺を優しく抱きしめる長太郎…。
自惚れかもしれないけれど、凄く愛されてるなって思う。
勿論、俺だって長太郎を愛してる…。
「宍戸さん」
「…なんだよ?」
「今年も沢山しましょうね、覚悟しててください」
「…わ、わかってる///」
長太郎のキスを受けながら、しばらく幸せな気分に浸っていたのだった。
end.
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