大乱闘奮闘記

□ピットとマルスの日常会話
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○月□日 ▲曜日


大広間にて、ピットとマルスの会話(+α)。




〜マルスとピットの日常会話〜


ピット「青は『進め』ですよね?」

マルス「そうだよ?何いきなり。」

ピット「まぁまぁ。赤は?」

マルス「『止まれ』だよ。当たり前だ。」

ピット「はたしてそうですかね?」

マルス「えぇ?」

ピット「今から、信号の常識を言葉の上で覆します。赤は『進め』、青は『止まれ』にしてみせます。」

マルス「へぇー、やってみなよ。絶対無理だ。」

ピット「まず、赤と青、平等に扱う為に中立の状態から話を始めます。…つまり、え〜今貴男は交差点の真ん中に居ます。」

マルス「はいはい。」

ピット「その時、信号が?青だったら?」

マルス「『進め』だよ。」

ピット「赤だったら?」

マルス「『止まれ』だよ。……お?危ない、進まなきゃ危ない!!」

ピット「はい。赤は『進め』。」

マルス「本当だぁ…。」

ピット「その信号に交差してる車は?青だけど?」

マルス「『止まれ』!!」

ピット「青は『止まれ』」

マルス「本当だぁ…。」

ピット「つまり、赤だから止まるんじゃありません。赤の時は、『危ないから止まる』なんですよ。青だから進むじゃないんです。青でも?危ないなら進んじゃダメなんですよ。路上駐車をしないのは、駐禁のマークがあるからじゃありません。迷惑だからです。お酒呑んだら運転しないのは、検問をやってるからじゃありません。危ないからです!!ルールを守るということは、その言葉の表面にだけ従うという意味ではありません。大事なことは、そのルールが持ってる意味を!!理解するっていうことなんですよ!!」

マルス「なるほどねぇ…。」

ピット「でしょう?」

マルス「赤は『進め』青は『止まれ』ってことだったんだねぇ。」

ピット「いや、ちっ…違いますよ?」

マルス「あぁ?」

ピット「違います違います違います。青は『進め』赤は『止まれ』ですよ。」

マルス「なぁに言ってんの?交差点の真ん中で赤になったらどうすんの?」

ピット「そりゃぁ進まなきゃですよ。」

マルス「車は?」

ピット「止まれ!」

マルス「ほらぁ。」

ピット「本当だぁ。赤は『進め』青は『止まれ』だったんですかぁ。とはなりませんからね。」

マルス「え?」

ピット「…貴男って、どんな理不尽な条例が出てもあっさり従っちゃうタイプですね。」

マルス「何さ理不尽な条例って。」

ピット「たんか条例とかですよ。」

マルス「救急車で運ばれるの?」

ピット「違いますよ。日常会話を五七五で喋らなきゃいけないんですよ。」

マルス「そっちかよ!!出る訳ないじゃんそんな条例。なにさ、赤と青の話一つで。随分な言いようじゃないか。」

ピット「貴男を論破するのには色すらもいりませんね。」

マルス「どういう意味さ。僕を操るのを面白がって、透明人間は居るとか言い出さないでよ?」

ピット「貴男何言ってんですか?居るでしょう?透明人間は。」

マルス「え、居ないでしょ?」

ピット「居ますよ透明人間。」

マルス「居ないよ。流石にこれは説得されないよ?居る訳ないじゃん!透明人間なんて。」

ピット「何で決めつけるんですか?」

マルス「見たことないもん!!」

ピット「…そりゃ透明人間ですから。誰も見たことありませんよ?透明なんですから。」

マルス「おかしいでしょそんなの。常識的に考えて。」

ピット「ふふ、常識。…貴男みたいな人が、ハリウッド条例とかが出たらあっさりウィットに富んじゃうんですよ。」

マルス「そんなこと言われても、見えない透明人間信じろって方が難しいでしょ。」

ピット「貴男はなんですか、見えないものは信じないんですか。…んー例えば、昼間星は見えませんけど…貴男は星の存在を疑いますか?」

マルス「それとこれとは完全に違う話だよ。僕は星の存在を信じるよ。だって見たことあるもん。…でも透明人間は見たこと無いもん!!」

ピット「それは透明人間ですもん。誰も見たことありませんよ?透明なんですから。」

マルス「じゃ、何で居るって言い切れるのさ。」

ピット「居ないって言い切れないからですよ。」

マルス「なにぃ?その理論。」

ピット「例えば野球です。日本vsキューバ。キューバが負けたことがわかりました。それでも貴男は、日本が勝ったとは限らないっていうんですか?」

マルス「………………」

ピット「………………」

マルス「………………」

ピット「………………」

マルス「も、例えが遠すぎてわかんないよ!!…だったらさ、証明してみてよ。」

ピット「え。」




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