航海日誌

□一方的
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草木も眠りについたように、月の綺麗な静かな深い夜。


キッチンでは、そんな雰囲気とは全くかけ離れた会話が繰り広げられていた。
















――――――――


サンジ「俺さ、最近マジでお前に惚れてきたんだよね。」


ゾロ「なんだいきなり…」


サンジ「いや、前から惚れてはいたんだけど、なんつーの?ほら、…惚れ直したっつーか…、」


ゾロ「…俺の質問聞いてるか?」


サンジ「お前ホントなんなの最近。…可愛いんだよ!」


ゾロ「………」←既に無視w


サンジ「………」


ゾロ「………;」


サンジ「………」


ゾロ「……こっち見んな;」


サンジ「照れてんの?」


ゾロ「は?馬鹿じゃね……」


サンジ「何も言うな。わかってる、もうわかってるから。」


ゾロ「…はァ?何がだよ」


サンジ「お前がツンデレだって事だよ。…そして、お前は俺の事が大好きだという事だ!」


ゾロ「…せめて妄想と現実の区別をつけろ」


サンジ「今はツンだろ?」


ゾロ「………百歩譲ってツンデレだとしても、」


サンジ「お、認めた。」


ゾロ「………言っとくが、デレなんて一生こねェぜ」


サンジ「だからそれがツンなんだろ?俺、ツン9デレ1くらいの割合が好きだから大丈夫!」


ゾロ「…大丈夫じゃねェだろ。それを俺に知らせてどーしたいんだよ…」


サンジ「そんなの決まってんじゃねェか」


ゾロ「……?」


サンジ「襲うっ!」


ゾロ「…握り拳つくって言う事じゃねェぞそれ。…つーか、ツンデレだから襲うとか意味わかんねェし」


サンジ「デレた時がお前の最後!思いっ切りヨガらせて、アンアン言わしてやるぜwwwという計画だ!」


ゾロ「…それを、俺に話しちまった時点でテメェの計画は見事に粉々だ。ついでに今ならテメェの身体も粉々にしてやるぜ?」


サンジ「俺の身体?」


ゾロ「あぁ」


サンジ「…きゃーっ!俺グリーンエロ魔神に狙われてるー!(裏声)」


ゾロ「……粉々だぜ。(グリーンエロ魔神?)」


サンジ「助けてー!(裏声)」


ゾロ「(……面倒くせェぞコイツ)」


サンジ「何っ!?それは大変だ!ヤられる前にヤれっ!!(野太い声)」


ゾロ「……。」


サンジ「うん、わかった!(裏声)……という事で。…よいしょ」


ゾロ「いやいや、どーゆー事で!?…意味わかんねェよ!人に跨るなっ!」


サンジ「…今のやり取り聞いてなかったのか?…しょーがねェな…。…きゃーっ!俺…」


ゾロ「やり直そうとすんな!そんな茶番劇はどーでもイイんだよ!俺が聞きてェのは、この状況の理由だっ!!」


サンジ「理由?…あぁ、俺の愛がデカすぎる故、ゾロには重すぎたか…」


ゾロ「俺と会話する気あんのか?」


サンジ「なんたって、ゾロに対して俺の愛のデカさは宇宙にも匹敵するからな!」


ゾロ「…ねェみてェだな。寝る」


サンジ「おい勝手に寝んな」


ゾロ「…Zzz」


サンジ「お、こんなトコに酒が!これァ結構な上物だな!こんな酒飲まねェ訳にはいかねェ!…しかし俺1人じゃ飲みきれねェし…。よしっ!ナミさんにお裾分けに…」


ゾロ「で、愛のデカさがどーしたって?」


サンジ「…お前って奴ァ…」


ゾロ「…酒」


サンジ「酒なんてねェよ?」


ゾロ「……テメェ…っ」


サンジ「でな!俺の愛は膨大な訳よ」


ゾロ「今、俺の殺意も膨大だぜ」


サンジ「鷹の目に対しての?」


ゾロ「テメェだよグル眉」


サンジ「冗談。愛の間違いだろ」


ゾロ「…とりあえず、明日チョッパーに診て貰え。寧ろ今連れてってやろうか?」


サンジ「なんだ?お誘いか?…大胆だな」


ゾロ「テメェの都合のイイ場所だけ掻い摘んで解釈してんじゃねェ。…お前マジでチョッパーに診て貰えよ」


サンジ「俺の心配してくれてんの?」


ゾロ「色んな意味でな」


サンジ「デレたな…?」


ゾロ「は?頭の心配しただけだろ」


サンジ「ゾロが!デレた!!」


ゾロ「いやだからデレてねェだろどー考えても」


サンジ「デレたなデレただろデレるよな普通。よしっ!襲おう!!」


ゾロ「待て待て何1つとしてよしじゃねェよ」


サンジ「はーい静かにー。お前は黙って俺の下でヨガってればイイの。…あ、やっぱ可愛い声聞かせて」


ゾロ「…はぁー…。ストレス溜まる」


サンジ「ストレス?お前ストレス溜まってんのか?」


ゾロ「片目隠してる誰かさんのせいでな」


サンジ「クソ、鬼○郎の野郎…っ!…後でゾロに何したかメールで問い詰めてやる!」


ゾロ「え、友達?…きっと何も知らないと思うぜ」


サンジ「だってお前!鬼○郎ストレスが溜まってんだろ?!」


ゾロ「別に鬼○郎ストレスは溜まってねェよ。つーか鬼○郎ストレスってなんだよ」


サンジ「鬼○郎と一緒にいると、ストレス溜まんだよ。それを人は鬼○郎ストレスと言う」


ゾロ「や、別に一緒にいねェし。会った事もねェし。鬼○郎はイイ奴だと思うがな」


サンジ「な、なんでだよ!?あいつにイイ所なんてねェぞ!?」


ゾロ「親父さんの面倒とかいっつもみてるじゃねェか」


サンジ「アレはカメラの前だけで!本当は親父さんの扱い酷いんだぞ!?あいつ、髪とかメッチャ臭いんだぞ!不潔なんだ!!」


ゾロ「…なんでそんな熱くなってんだよ。つーかお前は鬼○郎の何を知ってる」


サンジ「いや俺、親友だから。それより、あいつ、いっつもネコムスメちゃんにセクハラしてんだぜ!キモいだろ!!」


ゾロ「よく親友をそんなに言えるな」


サンジ「あぁ、表面上だけだから。みんなあいつの事嫌ってるぜ。だって、セクハラばっかするし」


ゾロ「へェ。…テメェ実はそんなに鬼○郎の事嫌いじゃねェだろ」


サンジ「なっ、なぜそれを!…まァ、そんなに嫌いじゃねェけど…。…なんでわかったんだ!?」


ゾロ「類は友を呼…」


サンジ「運命?運命か!!運命だよな絶対!!やっぱり俺とお前の小指は運命の赤い糸で繋がってんだ!!」


ゾロ「よし小指を出せクソコック。…根性見せろ」


サンジ「おいおいお前との赤い糸と、ついでにコックの宝をどーするつもりだ」


ゾロ「後者を優先させろ。…根元からたたっ斬ってやる」


サンジ「お前の為なら料理人の命くらい捨ててやらァ」


ゾロ「いや迷惑」


サンジ「…ゾロがこんなに冷たいのは、やっぱり鬼○郎のせいだな?あいつがゾロに何か吹き込んだんだろ!!」


ゾロ「普段のテメェの行動のせいだと俺は思うぜ」


サンジ「俺のラブコックぶりに何か問題でも?」


ゾロ「…本当ストレス溜まる」


サンジ「何っ!?またか?またなのか!?鬼○郎の野郎…!!絶対オロす!!」


ゾロ「いやだから違うっつーの。鬼○郎は関係ねェよ」


サンジ「あんのクソセクハラ野郎!!」


ゾロ「…俺の話聞いてたか?」


サンジ「大体、セクハラなんてするから、嫌われるんだ!セクハラなんてして何が楽しいんだか…!」


ゾロ「その意見には全力で同意するが、それはテメェが言えた事じゃねェだろ」




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