復活連載夢

□とろける☆lazylove
〜6〜
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「可穏っ!!ハァハァ!ぐ、偶然だね」

激しい足音を立てて、恭弥が走りよってきた。
この様子から見るに、私の姿を見つけて走ってきたというところだろう。

(めんどくさいな)

「ちゃおッス!雲雀」

「あれ、赤ん坊?どうしたんだい、僕に何か用かい?」

どうやら、2人は知り合いのようだ。
しかも、雲雀がまともに会話をしている。

「いや、今日はコイツに話があってな」

リボーン君はそう言って、私を示した。

「な、何だって!?いくら赤ん坊でも可穏を僕から奪おうとするなら容赦しないよっ?!」

そこで慌てたように声を上げた恭弥。
突っ込み所が満載じゃないか…。

動揺し過ぎ。
というか、妄想激しすぎ。
キャラ違うし。
誰がいつアンタの物になったの?
リボーン君がアンタから何を奪うって言うわけ?
赤ん坊に手を上げる気?
「いくら赤ん坊でも」って、恭弥、もしかして赤ん坊と友達なの?
まぁ、普通の友達いないものね。
恭弥…。

くっ!
思いっきり…突っ込んでしまった。

「恭弥。うるさい」

私は少しイライラした声で、恭弥を諫めた。
恭弥が固まる。
「うるさい」にショックを受けているんだろう。
恭弥は骸よりも扱いやすくて良い。
骸ならこういう場合、逆に喜ぶ可能性があるから……………。

恭弥が固まっている間に話を進めようと、私はリボーン君に用件を聞いた。

「話って、何?」

しかし、リボーン君は私の質問には答えず、話をすり替える。

「噂は本当だったんだな」

「噂?」

(何それ?)

「あぁ。雲雀恭弥と六道骸が1人の女に惚れて、イカレちまってるっていう噂だ」

(……………)

「その女は、並中3年『音原可穏』」

(まぁ、予想の範囲内だね)

「へぇ。で、その私に何の用?」

「おかしくないか?」

またもや、リボーン君は私の質問を無視して、話をすり替えた。
私は仕方なく、リボーン君に付き合う。

「何が?」

「雲雀や、ましてやあの六道骸が急に、しかも同じ女に惚れるなんて。それも尋常で無い程にだ」


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