いろんな話
□苦手CPを克服してみよう@
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『大人で男前なディーノさん×乙女で可愛い雲雀さん』
で、行ってみよー。
「恥ずかしい…よ。ディーノ」
「なんでだ?すっげぇ似合ってるぜ」
顔を真っ赤にさせた雲雀とそんな雲雀を見て喉の奥でクツクツと笑うディーノ。
ディーノの猫のように細められた金色の瞳が恭弥の体をなぞる。
品定めをしているような目で僕を見るディーノ。
まるで、捕食者のように。
そして、僕はディーノに追い詰められた小動物。
あぁ、ゾクゾクするっ。
(でも……、この格好はヤだ)
僕は今ディーノにねだられ仕方なくセーラー服を着ていた。
何故か、応接室の戸棚の中にあった黒を基調とした極々一般的な形のセーラー服は運悪くディーノに発見されてしてしまった。
当然、僕は女物の制服の着用を拒否した。
だけど、ディーノのあの金の目に射すくめられ、腰にクル低いあの声で甘く囁かれちゃ、きっと誰も嫌だなんて言い続けられない。
(絶対似合ってるはずがない)
なのに、ディーノは似合ってるだなんて言うから、もう少しだけ我慢してみようかなって気になってしまう。