復活連載夢
□とろける☆lazylove
〜7〜
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保健室を出た私は、5時間目の授業の途中で教室に戻った。
先生からは何のお咎めもなかった。
きっと、恭弥が話をつけてくれたのだろう。
(後で、お礼を言いに行こう)
5時間目の授業が終わると、私は恭弥が居るであろう応接室へと向かった。
(何だか今日は学校中を駆けずり回っているような気がする…)
コンコンと応接室の扉を軽くノックする。
《ガタッバタッドタッ…どたどたどたっ》
忙しない音が扉の内側から聞こえてきたと思ったら、ガチャリとドアノブが回され中から慌てた様子の恭弥が現れた。
「どうしたの、可穏」
今更、平静を装っても遅いんじゃないだろうか…。
そう思いはしたが、声には出さなかった。
「先生に伝えてくれたんだね?ありがとう、恭弥。……それだけ言いに来ただけだから。じゃ」
私は、かすかな微笑みを恭弥に向けてから、教室へと戻った。
何か言いたげな恭弥を残して。
6時間目の授業が終わりSTの後、私は恭弥と骸が来ない内にと、了平との待ち合わせ場所の校門へ向かった。
了平はSTの時には既に教室から消えていた。
(どこにいったんだっつの…?)