復活連載夢

□とろける☆lazylove
〜6〜
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「おい!音原!!」

私は隣の席の笹川了平にいつものように突然声をかけられた。

「何?了平」

「うむ!極限に海に行かないかーーーっ!?」

「海?夏休みにってこと?」

「そうだ」

「いいよ」

「本当かっ!!」

「うん。2人で行くの?」

「いや、そうではな『お前ら、授業はとっくの昔に始まっているんだが?』ムググ、スマン」

クスクスと笑いが起こる。
授業中の私語にしては大きすぎる了平の声は、クラス内に響いていたらしい。
了平は私の方を向いて、大きな声で「後で」と言った。

(…声を小さくすればいいのに)













「可穏ー」

「次、理科室に移動だって。行こ」

「あー、先行ってて。私トイレ行ってから行くから」

「待っとくよ?」

「ううん、大丈夫。ありがとう」

「そう。じゃ先行ってるね」

「うん」

私は友人達と別れて、トイレに向かった。




「ちゃおッス」

………………………………………私突っ込みませんよ?

「俺の名前はリボーンだ」

(…へぇ)

「お前が音原可穏だろう」

「まぁ」

「反応薄いな」

(そんなことはないと思うけど)

トイレから出て理科室に向かう道中、私はスーツ姿の赤ん坊に挨拶された。
それにしても、何故私の名前を知っているのだろうか。


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